シンボリックなトロフィーから見える、ティファニーのクラフトマンシップ
ジュエリー&時計ジャーナリストの本間恵子さんが、2021年の新作ウォッチからおすすめアイテムをご紹介。今回、本間さんが取り上げたタイムピースは、ティファニー(Tiffany & Co.)の「ティファニー 1837 メイカーズ」です。
「ティファニー 1837 メイカーズ」がお目見えしたのは2019年。デビューと同時に注目を浴びたのは、ティファニーの創業年を冠していたこと。そして「メイカーズ」と続きます。メイカーズとは、字のごとく、作り手、製作者。ブランドの根底に流れるクラフトマンシップのことを指しています。
このブランドのクラフトマンシップは、意外にもスポーツニュースで目にする機会がたくさんあります。たとえば、大坂なおみ選手が掲げたテニスの全米オープンのトロフィー。また、メジャーリーグの大谷翔平選手が挑んだホームランダービーの優勝トロフィー。記憶にも新しいアメリカのメジャースポーツのトロフィーをティファニー製が手がけているのです。
創業から20年後の約160年前より、ティファニーのホローウェア工房でトロフィーはつくられています。また、ニューヨーク本店を訪れたことがある方は、上階フロアに並ぶシルバーアイテムの多さに驚かれたと思います。緻密を極めた細工が施されたこれらは、すべてティファニーの職人がひとつひとつ手がけたもの。その徹底したクラフトマンシップに触発され、誕生したコレクションが「ティファニー 1837 メイカーズ」です。
「ホローウェアとは、銀の深皿やポットなどのこと。ティファニーのホローウェア工房はニューヨークのロードアイランドにありますが、ここでは伝統的な手作業の技を今も大切に継承しています。熟練の職人たちが1点1点丁寧に仕立てるというものづくりの精神が、この“ティファニー 1837 メイカーズ”コレクションには込められているのでしょうね」(本間恵子さん)
デイリーに装いたい「ティファニー 1837 メイカーズ」ウォッチ新作6選
「どのモデルもティファニーらしいクリーンで都会的な表情をもっていて、手元にスマートな印象を与えてくれます。小さめでエレガントなサイズも好感度が高いですね。シンプルなデザインですから、ジュエリーとのコーディネイトも相性がよさそう。ジュエリー好きの女性たちにおすすめしたいウォッチです」(本間恵子さん)
■1・2:ソリッドなタイムピースから放たれるオーラ
ファン待望の「ティファニー 1837 メイカーズ」に新作が登場しました。これまで人気の高さを証すように、フルにコレクションを目にすることがなかなかできなかったこともあり、「待ちに待った!」という声が多く聞かれます。
「T」をモチーフにしたシャープなスクエアのフェイスは、小ぶりな16mm角で登場。ホワイトのマザーオブパールの文字盤が清廉な趣を与えています。
4個のエメラルドカットのダイヤモンドをインデックスに使い、リューズにはラウンドブリリアントカットのダイヤモンドを配し、シンプルかつキリッとした存在感のあるウォッチへ。同様のダイヤルの仕様でベゼルに整然とダイヤモンドをセットしたウォッチは、デイリーな装いをランクアップさせる役目を果たしてくれそうな予感が漂います。
■3;幸せの象徴、柔らかなピンク色の文字盤に心つかまれて
ティファニーは女性を幸せに導くブランドです。ほのかなピンクがかったマザーオブパールを見ると、ティファニーが呼び込む幸福感をさらに実感できるはず。大人好みのピンク色は、ひと匙のフェミニンを求める女性に最適なダイヤルカラーです。
■4:切れ味のあるブラックダイヤルでスタイリッシュに
細かい間隔でやすりをかけ、文字盤の発色に深みをもたせるアズラージュ仕上げ。この技法を16mmの文字盤に丁寧に施したウォッチです。だからこそ、ブラックラッカーがキラキラと特別な輝きを放つように。ニューヨークの第一線で働く女性を連想させる仕上がりは見逃せません。
■5:ターコイズブルーから見えるブランドのシグネチャー
ターコイズは、揺るぎない信念、夢や目標を達成させるという意味をもつパワーストーン。ティファニーも同様に、これまでの歩みで、ぶれることなくクラフトマンシップを貫いてきました。ターコイズブルーで表現されたティファニーブルーの文字盤は、前向きな姿勢を崩さない女性の腕にふさわしいウォッチです。
■6:肌なじみのいいローズゴールドの極上タイムピース
ジュエリーにおいてもそうですが、ティファニーのローズゴールドは優しい発色と評判です。このタイムピースもしごく当然のように、女性の肌色へ美しく溶け込みます。ホワイトのマザーオブパールの艶、ベゼルのダイヤモンドの煌めきと相まって、上質ラグジュアリーの印象を手元で際立てます。
以上、「ティファニー 1837 メイカーズ」ウォッチ新作6本をご紹介しました。
「ターコイズの文字盤は天然石ならではのテクスチャーがあって、高級感を醸し出していますね。ティファニー ブルーに近い上質なターコイズを厳選し、薄くスライスして文字盤にしていますから、細工にはとても手間がかかるんです。またローズゴールドのモデルは、ブレスレットがとてもしなやかで、心地よいフィット感を実現しているのがさすが。
今回の新作はどれもそうですが、文字盤に4石のバゲットカットダイヤモンドがあしらわれているのがポイントです。こうしたさりげなくて洗練されたダイヤモンドづかいに、老舗ジュエラーの美意識がしっかり現れているのですね」(本間恵子さん)
※掲載した商品は、すべて税込みです。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 菅野悦子
- EDIT :
- 谷 花生