空前の猫ブームにより、いつにも増して多くの人が夢中になっている猫。そして、その愛らしさの虜となったのは、国を率いる首脳たちも同じです! そこで、今回は各国のトップに愛されてきた猫たちをご紹介。それぞれのお国柄も垣間見える、優雅な猫たちの物語をご紹介します。
■1:アメリカの「ソックス」
ヒラリーより人気者だったかも。全米を虜にした「ファーストペット」
週に7万5千通を超えるファンレターやプレゼントが届いていたという、超人気猫の「ソックス」。アメリカ合衆国大統領、ビル・クリントンの任期中に、ホワイトハウスで飼われていた「ファーストペット」です。執務室では大統領の椅子に座り、記者会見のスピーチ台にも上り、移動はクリントン大統領の肩の上で…。パパラッチに写真を撮られてもおかまいなしの、自由気ままな日常は、ホワイトハウスのホームページにも登場! 当時は、普及し始めたばかりのインターネットでソックスを見ようと、パソコンを購入した人もたくさんいたのだとか。
もともとは野良猫だったというソックス。名家出身のお坊ちゃんにはない、猫として生きていくことのなんたるかを知る気高さが、人々を惹き付けたのかもしれません。
■2:イギリスの「ラリー」
あのメイ首相も信頼を寄せる(?)、英国首相官邸を守る「猫公務員」
「自由気まま」が信条の猫でも、ときにお堅い仕事に就くことも。イギリスでは、1924年から首相官邸の周辺警護のため、猫の公務員が雇用されています。写真は、現職のラリーくん。職務怠慢で更迭(!)されたこともありましたが、現在は復帰。イギリスのアイコンである、「ユニオンフラッグ」を身につけた姿も優雅です。
■3:フランスの「ターキッシュアンゴラ」
マリーアントワネット好みの優美な猫は、気位の高さも別格!
かのマリー・アントワネットはフランス革命の際、王室一家の脱出計画で、身の回りの品々とともに6匹の愛猫を船に乗せました。それが、猫好きの間でもエレガントと評される、写真の「ターキッシュアンゴラ」。スレンダーな体にふさふさの長いシッポは、まさに王妃の猫と呼ぶにふさわしい風格です!
各国のトップに愛された、エレガントな猫たちの物語、いかがでしたでしょうか。私たちだけではなく、国を代表する人々をも虜にしてきた猫。そのかわいらしく妖艶な存在から、今後も目が離せません。
- EDIT&WRITING :
- 川口夏希、剣持亜弥・海渡理恵(HATSU)、喜多容子(Precious)
- RECONSTRUCT :
- 難波寛彦