世界一のグルメシティ東京。この街で食べられない国の料理はないといわれるほど、各国の料理店がひしめく東京で、なかなか旅ができない今、「口福」の世界旅行を楽しみませんか?

最新『Precious』9月号では、企画「旅気分で行きたい! トーキョー世界レストラン」を特集。各国料理を食べ尽くした偏愛系フードライター・小石原はるかさんをナビゲーターに、海外への恋しい気持ちを満たしてくれる、話題のお店やツウが通う名店をご紹介します。

今回は、東京・銀座のロシア料理店「Matori Kitchen(マトリ・キッチン)」についてお届けします。

体にも心にもしみじみ優しいロシアの家庭料理を銀座でリーズナブルに|「Matori Kitchen(マトリ・キッチン)」東京・銀座

レストラン_1,東京_1
内観

昨年10月、銀座3丁目に開店以来、食通の間で名店だと密かに話題となっているのがこちら。

「銀座という立地で、ボルシチ、ピロシキ、サラダが付いたランチセットが800円! ボルシチ、つぼ焼き(シチューの入った器にパイ生地を被せて焼いたロシアの定番料理)、サラダのセットでも1,050円。しかも17時までランチタイム。

アラカルトも驚くほどリーズナブルです。あまりに良心的なので、オープン当初は逆にお客様に怪しまれ、なかなか店内に入ってもらえなかったとか(笑)。

どの料理も野菜たっぷりの優しい味わいで、丁寧につくられたものばかり。トラディショナルなロシアの家庭の味を楽しめます。一度訪れたらリピーターになること間違いなし」(小石原さん)

ロシア料理の老舗店で13年修業を積んだ店主が満を持して独立。旧ソ連のモルドバ共和国が母国の奥様のロシアの家庭料理に感動し、その味をもっと広めたいとこの道へ。珍しいモルドバワインと共に、ロシアのおふくろの味をぜひ。

レストラン_2,東京_2
ヴィニグレット¥600

ルビーのような輝きを放つビーツがベースのロシアンサラダ「ヴィニグレット」。鮮やかなビーツの赤に、じゃがいも、にんじん、ピクルスなど、野菜のもつ甘みとほんのり効いたビネガーがなんとも優しい、マイルドな味。

レストラン_3,東京_3
ボルシチ¥600

世界3大スープのひとつ「ボルシチ」。

「これぞロシアのおふくろの味。家庭によって味も材料も違います。うちはキャベツをメインに、ビーツやにんじん、玉ねぎなど7種類の野菜をじっくり煮込んだ、野菜のうま味たっぷりのシンプルなスープ。サワークリームを添えています」と店主。

レストラン_4,東京_4
ロシアの入れ子人形・マトリョーシカ。

※掲載したメニューは、すべて税込です。
※新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下では一部情報が変更となる可能性があります。公式HPなどでご確認ください。

店舗DATA

  • Matori Kitchen
  • 営業時間/11:30~17:00、17:00~20:00、木曜休
    TEL:03-6264-2564
    住所/東京都中央区銀座3-10-14 東銀1ビル 2F
     
PHOTO :
篠原宏明、川上輝明(bean)
EDIT&WRITING :
田中美保、佐藤友貴絵(Precious)