ルネッサンス芸術の中心地フィレンツェを首都とするトスカーナ地方。その北部に位置するモンスンマーノ・テルメは、花と緑にあふれるトスカーナの中でも最も美しいといわれる一帯にある町。スパ・リゾート地としても人気が高い。「FATTORIA del CUOIO(ファットリア・デル・クオーイオ)」は、そんな美しくて小さな町モンスンマーノ・テルメに工場を構えるファクトリー・ブランドだ。

日本発信でありながら“100%トスカーナ生産”を信条とする魅力的なコレクション

ベルトを中心とした革小物を製造するファクトリーとして、イタリアのみならず世界規模で数多くのメゾンのベルトを手がけてきた「ファットリア・デル・クオーイオ」。そこで腕をふるう職人たちと10年以上にわたり仕事を共にしてきたのが、日本のコマコ・オフィチーナ社の代表、駒井 彰氏。その深い繋がりを基盤に2019年春夏にスタートしたのが、駒井氏企画による日本発信のコレクションで、ラインナップされた製品は、すぐさまファッショニスタたちの気になる存在となった。なぜなら、これまでの革小物にはないオリジナリィティに溢れていたからだ。

ここで紹介する3点は、ファットリア・デル・クオーイオ・オリジナルの高品質な皮革を用い、職人の磨き上げた確かな技術で時代のニーズをスタイリッシュなデザインに落とし込んだ、日本発“100%トスカーナ生産”の財布たちだ。

■:長財布

カード収納14か所、フリーポケット3か所、小銭収納1か所、サイズ/縦18.5cm×横幅9cmx厚さ約1.5cm、ボルドー、ブルー/牛革ガラスレザー無地 ¥37,400、コニャック/牛革グラデーションレザー ¥39,600
カード収納14か所、フリーポケット3か所、小銭収納1か所、サイズ/縦18.5cm×横幅9cmx厚さ約1.5cm、ボルドー、ブルー/牛革ガラスレザー無地 ¥37,400、コニャック/牛革グラデーションレザー ¥39,600(コマコ・オフィチーナ〈ファットリア・デル・クオーイオ〉)

今、どんな財布が必要とされるのか? その答えがカタチとなったのがこのオリジナル・デザイン。最小限必要な紙幣とカード、少しのコインを収納する。機能的かつ薄型。ジャケットの胸ポケットやパンツの後ろポケットにすんなりと収まる。エイジングによる風合いの変化を楽しめる上品で美しいイタリアンガラスレザーを使用。ボルドーとブラック(写真/左・中央)は無地のガラスレザー。コニャック(写真/右)は縫製の後に丁寧に磨きをかけて仕上げたグラデーションレザー。

カード収納14か所、フリーポケット3か所、小銭収納1か所、サイズ/縦18.5cm×横幅9cmx厚さ約1.5cm、グレージュ、ネイビー/山羊革 ¥37,400
カード収納14か所、フリーポケット3か所、小銭収納1か所、サイズ/縦18.5cm×横幅9cmx厚さ約1.5cm、グレージュ、ネイビー/山羊革 ¥37,400(コマコ・オフィチーナ〈ファットリア・デル・クオーイオ 〉)

前出の品と同じデザインで素材違い。用いている原皮はフランスのタンナーのゴートレザー(山羊革)。イタリアの職人によって丁寧に手もみされることにより表情豊かなカクシボがあらわれている。もちろん、エイジングによる風合いの変化も楽しめる。

■:コインケース

小銭収納1か所、サイズ/縦7cm×横幅7cmx厚さ約1.5cm、ホワイト/牛革ガラスレザー無地 ¥19,800、レッド、ブルー/牛革グラデーションレザー ¥20,900
小銭収納1か所、サイズ/縦7cm×横幅7cmx厚さ約1.5cm、ホワイト/牛革ガラスレザー無地 ¥19,800、レッド、ブルー/牛革グラデーションレザー ¥20,900(コマコ・オフィチーナ〈ファットリア・デル・クオーイオ 〉)

ガラスのような艶のあるイタリアンガラスレザーを用いたスクエアなボックス型コインケース。ホワイト(写真/中央)は無地のガラスレザー。レッドとブルー(写真/左・右)は縫製の後に丁寧に磨きをかけて仕上げたグラデーションレザー。共に、エイジングによる風合いの変化も楽しめる。キャッシュレスが進んでいるが、最小限必要なコインを持つという人にこそ、こんな余裕を感じさせる上質な一品を持っていてもらいたい。

外箱にもオリジナリティーに富んだこだわりが。木目の美しい桐の小箱で、和歌山の桐箱専門工場の熟練の職人の手で作られている。プレゼントにも喜ばれる。

※価格はすべて税込です。

問い合わせ先

コマコ・オフィチーナ

この記事の執筆者
音楽情報誌や新聞の記事・編集を手がけるプロダクションを経てフリーに。アウトドア雑誌、週刊誌、婦人雑誌、ライフスタイル誌などの記者・インタビュアー・ライター、単行本の編集サポートなどにたずさわる。近年ではレストラン取材やエンターテイメントの情報発信の記事なども担当し、ジャンルを問わないマルチなライターを実践する。
PHOTO :
島本一男(BAARL)