白=膨張色ということは知りつつも
白という色が大好きです。
ことに「冬の白」がもつ冴えた雰囲気と
ダークな色が増える街で際立つその効果は、
いくら膨張色でも見逃せません。
そこで白を選ぶときは、とにかくシルエットを重視。
アウターもパンツも細身であることはもちろん
写真のマントのようなボリューム感のあるアイテムは
落ち感のいい素材を選んで、着膨れしないように。
合わせるアイテムには締め色を選ぶと安心ですが、
せっかくの白を生かして
クリーミーな配色を楽しむときは、小物などに
エナメルやシルバーといった光沢素材を加え、
シャープな印象を出せるように意識します。
この着こなしで訪れたのは、
12月1日にリニューアルオープンした
「シャネル 銀座並木」の内見会でした。
プレタポルテがそろう4階の奥は
マドモアゼル シャネルの部屋に置かれていた
コロマンデル屏風をイメージしたという
黒とゴールドの装飾が、モダンかつラグジュアリー。
しかもこの“一見、壁”は、開けると服やバッグなどの
美しいディスプレイが内側に秘められています。
本国パリ以外では、初のトリートメント サロンも
併設されているなど、シャネルの世界観を
体中で感じることができる贅沢な空間でした。
あまりに「冬の白」を探し歩いていたので
おなじみのブティックでは、よく
「今年も探しているの?」と笑われたほどですが
その一部をご紹介したいと思います。
写真で着ているマントは、適度に重みのある
カシミア素材がポイント。
布地の量感があって、翻るとまさに
「冬の白」ならではの鮮やかさがあるのですが、
広がりすぎないのがポイントです。
ダウンは、ウエストがシェイプしたデザインのうえ
中のダウンも薄めなので、着膨れを回避できます。
パンツはどちらも細身のインコテックスのもの。
わずかにピンク味を感じる、すそがダブルのパンツは
グレージュとの相性が抜群です。
MY定番の白クロップドは、それこそ万能。
黒、グレー、ネイビー、ブラウンetc.
ありとあらゆるダークカラーを
明るい印象に導いてくれる、出番が多い一本です。
さらに手袋、帽子、ストール、あるいは時計などで
少量の白を差すと、
すっきり感がいっそう高まる気がします。
ちなみに今、いちばん欲しいのが、
白のレザースニーカー。バランスのよさを考慮し、
足だけがぼってり見えない細身のタイプを
絶賛、捜索中です!
(写真/エディターK&J 文/エディターJ)
- TEXT :
- Precious編集部