スエード素材のワラビーと言えば、ビースティ・ボーイズやウータン・クランといった90年代のヒップホップアーティストが好んで履いていた、言わばストリートにおけるスタンダードアイテム。とはいえ、デザインそのものは極めてオーセンティックであるが故に、カジュアル一辺倒ではなくジャケパンスタイルなど、上品な装いにもよく似合う。そんなアラウンド40にはどこか懐かしく、若い世代には新鮮に映るワラビーもマテリアルやカラーを大胆に刷新し、今日的な一足にアップデートした。
今回、セレクトしたのはスペイン発のシューズブランド「カンペール」の新シリーズ「POLIGONO T(ポリゴノ テ)」のワラビー。環境に配慮したサステナブルな素材使いは、懐古主義とはまた違う新時代のスタンダードを予感させる。
環境に優しいバイオ素材のアウトソールで軽量性も格段に向上
伝統的なモカシン縫いのUチップと、奥行きのあるブラウンカラーが好相性なワラビー。「POLIGONO T(ポリゴノテ)」シリーズは、サステナブルな取り組みがもの作りの核となるだけに、本アイテムも廃棄物の削減に加え、パフォーマンスの向上にもひと役買うサトウキビ由来の“バイオ軽量EVAアウトソール”を採用。
一般的なクレープソールに比べて軽量性や耐久性に優れ、モダンなムードに転化している。内側にもリサイクルPETライニングを配すなど、環境への配慮が随所に見てとれる。ボリュームのあるフォルムは、デニムはもちろん、ワイドシルエットのトラウザーなど、合わせるパンツを選ばない汎用性の高さもポイント。飽きの来ないシンプルなデザインだがトレンド感もあり、ひとつ取り入れるだけでいつもの装いを今っぽく格上げしてくれるだろう。
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- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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- PHOTO :
- 多田 悟(Rooster)
- STYLIST :
- 仲唐英俊(TABLE ROCK.STUDIO)
- WRITING :
- 佐藤哲也