コロナ禍において密を避けられるというメリットもあり、自転車通勤に切り替えるビジネスパーソンも多いと聞く。しかし、ただでさえ混雑している都心の交通事情に加え、クロスバイクなら平均時速20kmのスピードが出ることを考えれば安全性を考慮してヘルメットを着用したいところ。ただ、日本で自転車用ヘルメットがほとんど普及しないのは、派手過ぎるデザインや過剰なフォルムに代表されるいわゆる本格仕様のものばかりで、タウンユースにしっくり来るデザインが見当たらないのもその理由だと考えられる。そんなヘルメット難民の諸兄にオススメしたいのが、今年日本初上陸を果たした英国のヘルメットブランド「ダシェル」である。

「ダシェル」は今夏開催された東京2020オリンピックで、チームGB(英国代表)の選手が移動時に着用するオリジナルヘルメットの製作を手掛けたヘルメット専業ブランド。全EU加盟国に適用される自転車用ヘルメットの厳しい安全基準をクリアするとあって、もっとも重要な安全性は何ら問題ない。さらに快適なサイクルライフを送る上で、ユーザビリティに富んだ機能を備えているのがヨーロッパで広く支持されている理由でもある。

クラシカルなシルエットに潜む現代生活に呼応したファンクション

ヘルメット¥49,390(ヴァルカナイズ・ロンドン〈ダシェル〉)※税込価格、為替により価格変更をする場合があります。また、英国からのオーダー取り寄せ商品のため、お渡しまで10日前後かかります。

手に取って初めて分かる驚きの軽さに加え、「ダシェル」最大の特徴と言えるのが、内側に装着するクールマックスパッド。頭の形に合わせてフィット感を調節できるパッド(2サイズ付属)は、内側の汗を吸い取るだけでなく、取り外して洗濯もできるので常に快適な状態をキープしてくれる。またクラシカルなデザインにアクセントを添える上部に開けられた5つの通気孔によって、抜群の通気性を誇るので夏場でも着用できるのが嬉しい。

サイズはS、M、Lの3サイズ展開で、性差を問わず最適なサイズが見つかるはず。60年代のモッズカルチャーを想起させるどこか懐かしい佇まいに対し、リサイクル可能な素材にこだわるなど廃棄物の削減に取り組む今日的なものづくりも魅力的。こんな洒落たアイテムが増えれば、自転車に乗る際にはヘルメット着用が当たり前なんて日常もそう遠くはないかも知れない。

問い合わせ先

ヴァルカナイズ・ロンドン 

TEL:03-5464-5255

この記事の執筆者
名品の魅力を伝える「モノ語りマガジン」を手がける編集者集団です。メンズ・ラグジュアリーのモノ・コト・知識情報、服装のHow toや選ぶべきクルマ、味わうべき美食などの情報を提供します。
Faceboook へのリンク
Twitter へのリンク
PHOTO :
多田 悟(Rooster)
STYLIST :
仲唐英俊(TABLE ROCK.STUDIO)
WRITING :
佐藤哲也