コートなどのアウター類を着るまででもないが、肌寒いと感じる時に重宝するのがカーディガンだ。春や秋はもちろん季節の変わり目に何かと重宝する使い勝手のいいアイテムは、持っておいて損はない。だからこそ、オーソドックスなデザインのものより、小洒落たデザインの方が使うときに楽しいいのではないだろうか。そこでおすすめしたいのが、1887年に、音楽の街ウィーンで創業を始めた老舗ニットブランド「ファニ レママイヤー」のカーディガンだ。

およそ150年という歴史を持つ「ファニ レママイヤー」のアイテムは、都市の雰囲気を反映しているからか見た目にも楽しく、一見派手に見えるその配色は、意外にも使いやすく都会的なスタイリングがやすい。異国の文化に想いを馳せながら、街を颯爽と歩きたいものだ。

異国ムード漂う「ファニ レママイヤー」のカーディガン

カーディガン¥90,200・¥118,800(真下商事〈ファニ レママイヤー〉)

都会的に!

カーディガン¥118,800〈ファニ レママイヤー〉・パンツ¥27,500〈コーディングス〉・ソックス¥3,740〈パンセレラ〉以上/真下商事、ニット¥38,500(リーミルズ エージェンシー〈ジョン スメドレー〉)、靴¥35,970(シップス 銀座店〈ソロヴィエール〉)

裾と袖のリブ部分がネイビーになっており、よく見るとグラデーションにも少量使用されているので、多彩な色使いながらも、全体がよくまとまった印象を受ける。このような多色使いのニットであれば、色を拾って着こなすのがセオリーだ。ホワイトのタートルネックを合わせ、キャメルカラーのコーデュロイパンツを合わせることで、都会的なスタイリングとなる。チロリアン風のシューズを合わせて、ヨーロッパの都会をイメージしたスタイリングとなる。

芸術家のように!

カーディガン¥90,200〈ファニ レママイヤー〉・ソックス¥3,740〈パンセレラ〉以上/真下商事、ニット¥38,500・パンツ¥31,900(リーミルズ エージェンシー〈ジョン スメドレー〉)、帽子¥13,200〈ロレール〉・サンダル¥24,200〈ビルケンシュトック〉以上/クオリネスト

モノトーンでまとめられた、落ち着いた配色のストライプなら、他のアイテムをブラックで統一するとカーディガンが非常に映える。パープルの靴下を差し色にすることで、コーディネートにアクセントを加えている。意外性のあるビルケンシュトックのサンダルを合わせれば、都会的なミックス感を意識したコーディネートになる。また、ベレー帽を取り入れることで、芸術家のような雰囲気にもなるので、芸術の秋ならではのコーディネートにもなる。

以上、「ファニ レママイヤー」のカーディガンを使ったコーディネートを紹介した。派手さがあり使いづらいと感じるかもしれないが、コーディネートの良いアクセントになることがお分かりいただけたことだろう。カーディガンが重宝する今だからこそ、こんなコーディネートでお洒落を楽しんではどうだろうか。

※価格はすべて税込です。

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PHOTO :
島本一男(BAARL)
STYLIST :
土屋大樹