銀座「ベージュアラン・デュカス東京」、西麻布「クローニー」、初台「アニス」。パリ発の精肉店が手がける恵比寿の「ユーゴ・デノワイエ」(この秋新装オープン)。これらの人気店に共通することは…。実はナイフなのです。
レストランに行った際に迎えるクライマックスは人それぞれだと思いますが、私がもっとも興奮するのは、このテーブルナイフが出てきた瞬間です! 〝ペルスヴァル〟の「LE9.47」の、なんと言ってもこの流線型のエレガントなフォルム! 人間工学に基づく、手にしたときのストレスのなさ。絶妙な重みと安定感。そしてもちろん、それはそれは美しい切れ味。メインのお肉料理を、さらにスペシャルなものにしてくれるのです。
人気店がなぜ、このナイフを選ぶのか? それは、このナイフの誕生背景に理由がある模様。フランスはオーヴェルニュ地方で1996年に誕生したナイフ工房「Perceval/ペルスヴァル」。その後、パリの星付きレストランのシェフだった現オーナーのイヴ・シャルル氏が、なんと企業ごと買い取って、2005年、自ら妥協なきテーブルナイフを作り発表したのだとか。このルックス、この切れ味は革命的といっても過言ではありません。
ちなみに、先日お隣の国イタリア・フィレンツェに取材に行ったところ、「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」(いわゆるTボーンステーキ)を食べるために供されたのは、こんな出刃包丁のようなナイフ! やや大ぶりでしたが切れ味は最高でした。肉食文化が成熟している西欧ならではの、ナイフへのこだわり…。ツールにこだわるとまた、食の楽しみが広がるなあと実感したのでした。
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- Precious編集部