ホテルオークラ東京から「The Okura Tokyo」へと、2019年に姿を変え、17階建ての「オークラ ヘリテージウイング」と、41階建ての「オークラ プレステージタワー」の2棟、2つの客室ブランドがあります。今回は、コンテンポラリー・ラグジュアリーをテーマとするプレステージタワーの37~40階にある、クラブフロアの中でも特別な「クラブスイート」に滞在しました。
ラウンジでチェックイン! クラブスイートで高層階からの眺めを
クラブフロアの客室に宿泊の際は、クラブラウンジでチェックインでき、終日無料で利用することができます。14時からはライトリフレッシュメント(軽食やスイーツなど)、17時からはイブニングカクテル、19:30からはナイトスナックというフードプレゼンテーションもあり。シャンパーニュやワインとともに、スイーツやお料理などが少しずつ楽しめるのが嬉しいですね。
ホテル高層階にある「クラブスイート」は、ゆったりとしたリビングに、開放感あふれるベッドルームがあり、ビューバスも存分に楽しめます。コーナータイプだったので、大きな二面の窓からは、都心のダイナミックな東京を望むことも!
都会の真ん中のお風呂で温もり、スパトリートメントで心身を開放する
チェックインの後は、すぐに、予約していたスパトリートメントへ。温浴施設は会員制の「Okura Fitness&Spa」にありますが、宿泊者やスパトリートメント利用者は無料で利用できます。ですから、トリートメント予約の1時間前にはスパを訪れ、炭酸泉のお風呂とドライ・スチームサウナで体を温めてから、トリートメントへという流れが賢い。温浴施設の窓からも東京を一望することができ、開放的な気分になります。
トリートメントは、日本初上陸&国内ではここだけというフランスのスパブランド「ANNAYAKE」。
メニューは、東洋に古くから伝わる「五行思想」をモチーフに、万物を創り出す木・火・土・金・水の五元素になぞらえたフェイシャルとボディトリートメント。リラックス、リチャージやリボーンなど、基本は5コースあり、目的別に使うオイルなどのアイテム、手技も異なります。
今回は、「MOKU リラックス」のボディを選びました。フットバスに続く、とろけるようなボディトリートメント。「ANNAYAKE」オリジナルの華やかなホワイトフラワーオイルの香りに包まれた極上のひと時……。気が付けば、日頃の疲れもどこかに消え去っていました。
スパトリートメントの後は、しっかりと栄養補給!
スパの後は、あまり体に負担をかけずに効率的に栄養補給をしたいもの。そこで、今回は、広東料理レストラン「桃花林」で、ツバメの巣のスープをメインにしたディナーを味わうことにしました。なんと、単品は400種類を超えるメニューを用意しているとのこと。
「桃花林」は、魅せる料理としても知られ、21年には、中国料理総料理長の陳龍誠さんが、厚生労働省主催の「卓越した技能者(現代の名工)」を受賞しています。
ディナー後は、いつもながら客室でゆっくりと。ディナーを軽めにして、ルームサービスでオードブルとシャンパーニュをオーダーし、都心の煌めく夜景を眺めながら過ごすのもおすすめです。
翌朝は早起きして、朝食と庭園散策を堪能!
スイートルームに宿泊すると、特典として朝食が無料で楽しめます。それも、クラブラウンジ、ヌーヴェル・エポック、オーキッド、山里、ルームサービスからチョイスできるので、これがまた悩ましい……。
オークラのフランス料理を現代に受け継ぐ「ヌーヴェル・エポック」に決めました。ランチやディナーだけでなく朝食もいただけると、今回初めて知りました。窓から庭園の緑が見え、爽やかで気持ちのいい空間です。
そして、朝食のメインは「オークラ伝統のフレンチトースト」と「エッグベネディクト」から選ぶスタイル。
しっかり食べてエナジーチャージしたら、庭園をゆっくり散策してリフレッシュ! 敷地の約半分を「オークラ庭園」として維持し、宿泊者だけでなく一般にも憩いの場として開放しているのです。遊歩道をめぐりながら、高低差のある地形を生かした枯山水の風景やさまざまな木々に触れ、ここでもパワーをチャージできました。
チェックアウトまでは、またもや客室でのんびり。バスタブにお湯を張って、バスソルトを投入!香りのいいお風呂に浸かり、都心の風景と青い空を眺めて、思う存分、ビューバスを楽しみました。
バスアメニティは「Bamford」、スキンケアセットとして「THREE」が用意されています。
文化体験でホテルステイの仕上げを
名工・中村外二が手がけた茶室「聴松庵」も、ホテルオークラ東京 本館から日本料理「山里」内に、移築(一部、改修)され、継承されています。
茶室と庭を鑑賞し、お抹茶をいただいて、今回の旅を締めくくりました。
「The Okura Tokyo」
住所/東京都港区虎ノ門2丁目10−4
TEL/03-3582-0111
※新型コロナウイルスによる緊急事態宣言など、状況により一部情報が変更となる可能性があります。公式HPなどでご確認ください。
問い合わせ先
- TEXT :
- はまだふくこさん ライフスタイルジャーナリスト
- WRITING :
- はまだふくこ