近年のトレンドを語る上で欠かせないキーワードのひとつに“エフォートレス”がある。端的に言えば、抜け感のある気取らないスタイルといったところだろうか。それに合わせてボトムスのシルエットもゆったりとしたサイジングが主流で、ライン入りのトラックパンツやスウェットパンツなどの人気も高い。そんな今っぽいボトムスと相性抜群なのが、ハイカットタイプのバスケットシューズ。本稿で紹介する「アディダス オリジナルス」の『フォーラム』も、大人流のエフォートレスな装いを仕上げてくれる格好の1足である。
「アディダス オリジナルス」の『フォーラム』は、1984年にリリースされたバスケットボールシューズ。アイコニックなX字型のアンクルストラップや大胆なシルエットは、コートの中だけでなくストリートにおいてもその存在感を発揮し、「アディダス オリジナルス」を代表する名作モデルとなった。発売から35年以上経った現在でも、様々なコラボレーションモデルや復刻モデルが登場するなど、その人気は今なお色褪せることがない。
防水性に優れた冬仕様のゴアテックス製と、“いなたい”ムードのオールホワイトモデル
写真左のモデルは、ライニングに「ゴアテックス ファブリックス」を搭載した1足。水分が靴の内側に染み込むのをシャットアウトしてくれるので、雨や雪の日でも安心。レザー製のアッパーには、一部リサイクル素材を採用するなど、環境への配慮も見てとれる。『フォーラム』を象徴するX字型のストラップは、テクニカルファブリックを使い、モダンにアレンジ。静謐なオールブラックカラーにひと匙ぶんのオレンジカラーが小気味良いアクセントを添えている。
もう一方の爽やかな印象を醸すモデルは、ホワイトを基調に、要所をグレインレザーのパネル仕立てにしたデザイン。その穏やかなコントラストが、清潔感を保ちつつヴィンテージ風の雰囲気も併せ持つ。サイドには、ゴールドのトレフォイルをあしらって横顔をスタイリッシュに演出。こちらも勿論、ストラップを備えており、ホールド感を高めると共に快適な足取りを約束してくれることだろう。
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- MEN'S Precious編集部
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- PHOTO :
- 多田悟(Rooster)
- STYLIST :
- 仲唐英俊(TABLE ROCK.STUDIO)
- WRITING :
- 佐藤哲也