2017年に100周年を迎えた「コンバース」不朽の名作『オールスター』は、ブランドを代表するアイコンモデルだ。もともと降雪量が多い創業地のマサチューセッツで作業員向けのラバーシューズを製造していた同ブランドが、初めて開発したバスケットボールシューズが『オールスター』である。その名を一躍有名にしたのが当時のカレッジリーグのスタープレイヤーだったチャールズ・H・テイラー。彼が愛用していたことで一気に普及したのだが、その名残は現在でもアンクルパッチに刻まれた“チャックテイラー”の刻印に見て取れる。100年以上前から殆ど変わらないデザインがスタンダードたる所以であり、ラモーンズやジェーン・バーキン、キッド・カディ、ウィズ・カリファなど、永遠のスタイルアイコンから往年のロックヒーロー、最新のヒップホップスターまでを魅了し続けるのだ。
洋服の邪魔をしないのに、履くだけでさり気ない洒落感を生み出す。さらに、新品でも洗いざらしでも、もっと言えばクタクタになっていてもバッチリ決まる。大き目サイズを靴ひもでギュッと縛ったり、ヒール部分までシューレースでぐるりと囲んだりと、自分なりのこだわりの履き方も楽しめるのも人気の理由だろう。
繊細なディテールと緻密な作りが特徴のメイド・イン・ジャパンモデル
ブラックのローカット、ホワイトのハイカット共にメイド・イン・ジャパンモデル。ローカットは、アッパーにブラックのスエードを採用したもので、優しい素材感が大人の品格を感じさせる。生成りのソールとコットン製のシューレースでクラシカルな佇まいに仕上げているのもポイント。
一方のハイカットは、アッパーに定番のキャンバスを採用。通常のキャンバス素材のオールスターとは異なり、こちらも生成りテープとコットンシューレースでよりヴィンテージライクな佇まいに。共通のディテールとして、ヒールラベルの下部に「MADE IN JAPAN」の文字を刻印した他、日本の国旗をイメージし、キャンバスに赤字でプリントした「コンバース」ロゴをインソールにあしらった。オリジナルのカートンボックスに収められており、ちょっとした特別感が感じられるのも嬉しい。
とは言え、履いてみればいつものオールスターらしいこなれ感なので、細かいことを気にせずに履き潰したら新しく買うくらいの気分で、ガシガシ履きたいものだ。100年後も変わらずにあるという安心感もスタンダードの魅力なのだから。
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- MEN'S Precious編集部
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- 多田悟(Rooster)
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- 仲唐英俊(TABLE ROCK.STUDIO)
- WRITING :
- 佐藤哲也