エンジンを搭載しないEVは、クルマのスタイリングを大きく変える可能性を秘めている。例えば車体前方にモーターなどの駆動ユニットを搭載する場合、エンジンよりも場所をとらないため、ボンネットを低くしたり、冷却用の風を取り入れるフロントグリルのない顔つきにすることもできる。
少しずつ更新するライフスタイルその先にある「メルセデス・ベンツ」のEVカー
こうした未来感溢れるスタイリングのEVは、すでにいくつかのブランドから発売されているが、「メルセデス・ベンツ」のEV『EQC』は、従来のエンジン搭載車とのデザイン上の違いを最小限にとどめている。外観はより丸みを帯び、電動化をイメージする水色がアクセントになっているものの、クルマにあまり詳しくない人が見たら区別がつかないだろう。
これは、既存のメルセデスユーザーが『EQC』に乗り替えたときの違和感を抑えるためだという。斬新さで勝負しないところは、プレミアムカーブランドとしての長い歴史を誇る「メルセデス・ベンツ」の自信の表れとも解釈できるのだ。ユーザー目線で考え、まずEVありきの選択ではなく、豊かな時間を過ごすためによりいい一台を突き詰めていった結果、『EQC』に行きついた。そんなストーリーが浮かんでくる。
ファッションにおいても同じことがいえる。確かなクラフツマンシップに基づく名品にもモードがあり、デザインや素材に時代の変化を投影して、微細に進化している。理想のスタイルを追求する男のワードローブは、そうして少しずつ更新され、未来の自分を形作っていくのだ。そしてガレージの愛車も……。
上質を極めたメゾンの服と『EQC』がもたらすラグジュアリー体験に、心を躍らせずにはいられない。
「メルセデス・ベンツ」『EQC』プレミアムな個性を際立たせる電動マジック
ボディサイズ:全長4,770mm×全幅1,885mm×全高1,625mm
車両重量:2,470kg
モーター最高出力:300kW(408PS)
モーター最大トルク:765Nm
最大航続距離:400km(WLTCモード)
車両本体価格:¥8,950,000~(メルセデス コール)
※掲載商品の価格は、すべて税込み、参考価格です。
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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- PHOTO :
- 前田 晃(MAETTICO)
- STYLIST :
- 村上忠正
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- EDIT&WRITING :
- 櫻井 香