『Precious』2月号にご登場くださった横浜流星さん。

静寂をたたえた澄んだ瞳と、ふとした瞬間にほとばしる意志の強さ。2022年1月16日よりスタートの日曜劇場『DCU』や、2月11日公開の主演映画『嘘喰い』など、今、話題作に欠かせない俳優となった横浜流星さんに、人生や役者として大切にしていることや、プライベートについてを一問一答形式でお答えいただきました。

インタビュー_1,映画_1,ドラマ_1
本誌未公開カット
横浜流星さん
俳優
(よこはま りゅうせい)1996年、神奈川県出身。2011年俳優デビュー。1月16日より、日曜劇場『DCU』(TBS系/日曜日21時~)がスタート。出演/阿部 寛、中村アン、山崎育三郎、市川実日子ほか。’22年は1月13日(木)よりNetflix全世界同時独占配信『新聞記者』、2月11日(祝・金)より主演映画『嘘喰い』の全国ロードショーを控えるほか、映画『流浪の月』、主演映画『アキラとあきら』が公開予定。

——俳優として、初めて受け取ったギャランティで買ったものを覚えていますか?

ひとり暮らしをするために、貯金したと思います。

え、しっかり者ですか?(笑)。でも、僕はそもそも物欲がない人間なんです。だから“自分へのご褒美”みたいなことって、したことがないかもしれません…。

——思い出の国・忘れられない風景はありますか?

ドイツです。

2018年に、フランクフルトの映画祭「ニッポン・コネクション」に、映画『青の帰り道』が出品されて…。ワールド・プレミアで舞台挨拶をするために訪れました。

上映が終わったら、会場のお客様がいっせいにスタンディング・オベーションしてくださって、もうずっと拍手が鳴りやまない。その光景は忘れられません。

ただ、すごくうれしかったですけど、そういう場に慣れないし、どう応えたらよいかわからなくて、藤井(道人)監督と一緒にうろたえていました(笑)。

プライベートでは街並みを歩いて、ソーセージを食べて、おいしかった思い出があります(笑)。

インタビュー_2,ドラマ_2,映画_2
ジャケット¥429,000・メッシュシャツ¥107,800・Tシャツ¥100,100・パンツ¥126,500(クリスチャン ディオール〈ディオール〉)、その他/私物

——これまでに観た映画で、もっとも感動した作品は?

そうですね…『ギルバート・グレイプ』ですかね。

※編集部注:『ギルバート・グレイプ』1993年のアメリカ映画。18歳のレオナルド・ディカプリオが知的障害のある少年を演じた感動作。この作品でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。兄役はジョニー・デップ

——紫色がとても好きだとのことですが、その理由は?

ああ…なぜでしょう、考えたことがなかったな…。

でも品があって高貴な色というか、なぜか目につくしすごく惹かれるんですよ。今使っている財布も、外は黒ですが、内側は紫色ですし。待ち受けも黒の地色に紫の炎があるといった感じです。

(マネージャー:2018年の映画『虹色デイズ』のころからだと思います。衣装を選ぶとき、迷いなく「紫色!」と言っていて…)

そうでしたっけ!?(笑)。

言われてみると今、身のまわりはほとんど紫色です。僕にとって、本当に素敵な色なんです!

——心がいちばん癒される時間は?

お風呂に入っているとき。シャワーでなく、いつも湯舟に浸かって、結構な時間、入っています。

特に今のドラマの撮影は海に入って疲れているので、ちょっとでも体をほぐして休めないと、と思って。

リラックスするために入浴剤も入れますし、音楽を聴きながら入ってます。

特にamazarashiがすごく好きで聴いています。

※編集部注:横浜さんは、amzarashiの『未来になれなかったあの夜に』(2019)のMVにも出演。挫折しつつもミュージシャンになる夢をあきらめない青年を熱演した。
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ジャケット¥429,000・メッシュシャツ¥107,800・Tシャツ¥100,100・パンツ¥126,500(クリスチャン ディオール〈ディオール〉)、その他/私物

——人生で、もっとも大切にしていることを教えてください

「変わらない」ということです。

臨機応変とか、ものごとに柔軟に対応することも大切だと思いますが、自分の本質、意志や信念といったものは曲げたくない。

——役者としての信念は?

妥協しないことです。

やっぱり骨身を削って役に挑んでいるので、適当になんてできない。そうすると体はこう(グニャッとポーズをしながら)……結構大変なんですけど。今も『DCU』のために筋トレをしすぎて、普段、使わない筋肉も使うので、かなりの筋肉痛ですが(笑)。

作品の中でできることは、精一杯、ちゃんとやる! 「こなす」ことだけは絶対にしたくないと思っています。


※掲載商品は、すべて税込です。

問い合わせ先

クリスチャン ディオール

TEL:0120-02-1947

この記事の執筆者
美しいものこそ贅沢。新しい時代のラグジュアリー・ファッションマガジン『Precious』の編集部アカウントです。雑誌制作の過程で見つけた美しいもの、楽しいことをご紹介します。
PHOTO :
生田昌士(hannah)
STYLIST :
伊藤省吾(sitor)
HAIR MAKE :
永瀬多壱
EDIT :
小林桐子(Precious)
取材・文 :
水田静子