『Precious』3月号では、『輝き続ける人の「美のルール」』と題し、いくつになっても、いつ会っても、変わらず輝き続ける人たちの「美のルール」を特集しています。

清潔感や体型キープなど、若く見えるだけとは違う、大人の美しさとは何か?日々を心地よく積み重ねるための秘訣を、幅広い分野で活躍する「いつもきれいなあの人」たちに伺いました。

今回はその中から、女優の水野美紀さんへのインタビュー、第2弾をお届けします。一問一答形式で伺った、水野さんの美のルールも必見です!


誰かに思い出してもらったとき、いつも笑顔の私でいられるように。身の周りの幸せを大事にして生きたい|女優・水野美紀さん

女優の水野美紀さん
プリーツコート¥803,000(コロネット〈ミラ・ショーン〉)、ドレス[店舗限定]¥167,200(アオイ〈ファビアナフィリッピ〉)、ピアス¥583,000(ジュエル・ジェイジー)
水野美紀さん
女優
(みずの・みき)1974年三重県出身。’87年にデビュー。ドラマ『踊る大捜査線』シリーズなどで注目を集める。2007年に演劇ユニット『プロペラ犬』を旗揚げし、脚本や演出も手掛ける。近年の主な出演作に、映画『宇宙でいちばん明るい屋根』、NHK連続テレビ小説『スカーレット』、ドラマ『探偵が早すぎる』など。ドラマ『海の見える理髪店』が、3月にNHK BS8K、4月以降にBSプレミアム・BS4Kでも順次放送予定。

今を幸せだと思える心が自分らしい美しさに

女優の水野美紀さん
ジャケット¥184,800 (アオイ〈ファビアナフィリッピ〉)、バングル¥1,415,700・ピアス¥583,000(ジュエル・ジェイジー)

今の自分を認めることで生まれるおおらかさと、心の余裕。そんな水野さんが美しいと感じるのは、「丁寧に暮らしていることが伝わる人」だという。

「忙しくても、肌が潤っていたり、髪に櫛が通っていたり。当たり前にきちんとケアすることで生まれる品がある人、そして、心から笑顔でいられる人が美しいと思います。私がしかめっ面をしていると、子供が眉間のシワを伸ばそうとするんです。いつでも、どんなことがあっても、笑い飛ばせる心の余裕を持つことが今の目標。誰かが私のことを思い浮かべてくださったときに、笑っている私であるように。それが、自分らしい美しさにつながっていたらうれしいですね」

幅広い役を生きるための自身の見せ方に戸惑うこともあるけれど、自分の変化を楽しめる精神状態を意識しながら、誰かが決めた年齢のイメージにとらわれず、少しずつケアをして進化し続ける。だからこそ、水野さんは変わらず輝く。

「年齢と共に失ったものを数えるのではなく、できること、持っているものに目を向けると、私はちゃんと幸せだと思えるんです。ないものを求めるより、身の周りの幸せを大切にしていきたい。いつかは寿命が来ると考えると、若さや失ったものに執着するより、今の自分を幸せに思える人が最強だと思います。不満を言いながらの食事と、気持ちを切り替えておいしく味わう食事と、時間の価値は同じであるなら、私は『ま、いっか』と考えて、楽しく過ごしたいですね」

演劇ユニットを主宰し、映像以外でも活躍の場を広げている今、ゼロからの作品づくりが楽しいと言う。

「これからはより、人とのつながりを大切にしていきたいです。自分のためにできることって意外と知れていますが、誰かのためにと思うと、驚くほどの力が出せるんですよね。今までたくさん与えてもらったものや経験値を、後輩たちに渡していけたらと思っています」


【水野さんの美のルール】for Beauty Routines

Q1:愛用のスキンケアは?

ブースターとして使う美容液

今は「オバジ」の『C25セラム ネオ』→化粧水→クリームがルーティン。美容液を使い始めてから、肌が潤う実感があって、気に入っています。

Q2:メイクのこだわりは?

薄化粧にすること

濃いと逆に老けて見えるので、眉とアイラインを引いて、アイシャドウは入れないことも。素肌が潤っていたら、薄化粧でもきちんと見える気がして。

Q3:困ったときのお助けアイテムは?

メガネ

たるみなどで顔がぼんやりしてくるなかで、メガネは今やメイクの一環。かけると顔がはっきり見えるので、バラエティ番組でもよくかけています。

Q4:ヘアケアの習慣は?

塩で頭皮マッサージ

普段はアウトバスでヘアオイルをつけます。ストレスがかかると頭皮が油っぽくなるので、週2回、オイルに粗塩を混ぜたものでマッサージします。

Q5:ボディケアの習慣は?

こまめに巡りをよくする

肩や首はこまめにほぐして巡りをよくし、代謝が落ちないように筋トレも週1回は必ず。滞りも不調もひどくならないうちに解消したいです。

Q6:食事で意識していることは?

たんぱく質とカルシウムをとる

納豆などの大豆食品は毎日食べてたんぱく質を補い、カルシウムは乳製品から。どうせなら栄養素もおいしくとりたくて、サプリより食事からを意識。

Q7:落ち込んだときにすることは?

他人の生き様を読む

最近読んだのは柚木麻子さんの『BUTTER』。実際の事件を元にした本で人間のいびつさ、純粋さにふれると、世の中をより多面的に見られる気がします。

Q8:お気に入りのひとり時間は?

喫茶店での1時間

仕事の合間などに、予定や考えを整理したり、夕食の献立を考えたり。雑務にも集中でき、気持ちを切り替えられる場所。ごく普通の喫茶店が好きです。

Q9:大切にしている言葉は?

「1年たてば笑い話」

そのときはつらくて大変でも、1年後に振り返ったとき、笑って話せていたらいいなという心もちで、あまり落ち込みすぎないようにしています。

Q10:美しいと思う人は?

丁寧に暮らしている人

忙しくても、きれいに薄化粧をして、髪もとかし、ハンカチやティッシュも持っているような、当たり前のことをちゃんとできている人。


※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

問い合わせ先

PHOTO :
石倉和夫
STYLIST :
押田比呂美
HAIR MAKE :
面下伸一(FACCIA)
EDIT&WRITING :
松田亜子、五十嵐享子(Precious)