リアルなコレクションが多数復活して、ファッションの賑わいが本格的にカムバック!2022年春夏コレクションでは、華やかでパワフルなルックがランウェイを席巻しました。
デジタル配信などで早くも目にできるその情報には、若々しい着こなしも目立つからこそ、大人にふさわしいトレンドの取捨選択が問われるシーズンに。
『Precious』3月号では、『大人が着るべき「春夏トレンド」』と題し、確かなセンスで評判の7人のおしゃれ賢者に、プレシャス世代は何を選び、どう着こなすべきかをインタビューしました。若い流行とは一線を画す「正解」を、ずばりご指南いただきます。
今回はその中から、女優の鈴木保奈美さんへのインタビューと共に、名だたるメゾンの注目ルックをご紹介します。
「美しい色柄や贅沢な布使いを、年齢をアドバンテージにして堂々と着こなしたい!」鈴木保奈美さん
パリ・ファッションウイーク(PFW=パリコレクション)の日本における公式アンバサダーとして、今季、コレクションを映像でじっくりと見る機会を得た鈴木保奈美さん。
「パリをはじめ、ミラノなどのコレクションも見たなかで、なんといっても心を惹かれたのは、鮮やかできれいな色!コロナ禍で、きれいな色を着たいと思うことも増えたため、見ているうちにどんどん背中を押されるような気分に。絵画のように美しい柄も着たくなりました。
ドラマの『SUITS/スーツ』に出演した頃から、『色柄って、着てしまえばこっちのものだ』と感じています。身につければ成立するし、周りの人も楽しくなるみたい」
若い頃にパリで見て感動したマダムたちのように、年齢を重ねた女性こそ、きれいな色と柄を着るべきという気持ちも、その背景に。
「年齢を重ねたぶん、アドバンテージの高いおしゃれができるといいじゃないですか? その点で、「サンローラン」の白いドレスは秀逸でした。大人にこそ似合いそうな贅沢な布使い、どんな体型も映えそうな潔いVネック。もう惚れ惚れしました」
とはいえ最近のショーは、モデルも演出も若い世代向けの発信なのでは…と感じることが多いとも。
「もっとプレシャス世代のような、成熟した大人の女性向けの提案が増えてほしいですね。同時に、私たち大人が若い人たちが憧れるような装いをしていくのも大切なのかも。大人はここよ〜!と手招きできるような。まずは、春夏トレンドを臆せず楽しむことがスタートでしょうか(笑)」
ここからは、2022年春夏コレクションのランウェイに登場した、各メゾンの注目ルックを鈴木保奈美さんのコメントと共にご紹介します。
「SAINT LAURENT」
「これぞ大人の装い!70代や80代の女性もかっこよく着られそう。深く入ったV開きは、ボリュームのある人でも細身の人でもそれぞれに映えると思います」(鈴木保奈美さん、以下同様)
「エルメス」大人の特権、ワイドベルトでウエストマーク!
白で統一した上下にレザーベルトのあしらいがスタイリッシュ。
「大人はウエストマークをすべき、と思っています。このスタイルはまさに理想的」
「CHANEL」マキシ丈にドラマティックな色柄が圧巻
蝶をモチーフにしたエアリーなシフォンスカートが魅力的。
「大きな柄にたくさんの色が使われているけれど、 エレガントでシック。大人に似合いそう」
「VALENTINO」ビジューカラーのビッグシャツで優美に着映え
ストロングカラー同士の洗練された配色が美しい「ヴァレンティノ」。
「自分には思いつかないような色合わせに感嘆。マチスの絵画みたい!」
「TOM FORD」
「トム フォード」は、カジュアルなルックを色と艶で彩り、世界を魅了。
「スポーツウエアっぽいこういうパーカやパンツなら、取り入れやすそうで大賛成!」
問い合わせ先
- サンローラン クライアントサービス TEL:0120-95-2746
- エルメスジャポン TEL:03-3569-3300
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- EDIT&WRITING :
- 長瀬裕起子、喜多容子(Precious)