「ウブロ」というブランド、そしてその時計に対して、皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか?
ひと目でそれとわかるアイコニックで独創的なデザイン、そしてその存在感は世界のセレブリティを惹きつけ、日本でも男性アスリートや芸能人が多く愛用していることから、ある意味、成功を象徴する「派手」な時計と認識している人が多いかと思います。
でも、その「派手」さが「ウブロ」の魅力であり、傑出した個性。だからこそ「ウブロ」は、近年時計界を席巻する「ラグジュアリースポーツウォッチ」という分野の確立の一端を担い、大きな潮流を牽引してきたといえるでしょう。
レディスモデルに関しては、持ち味の華やかさに加え、ラグジュアリーウォッチをよりファッショナブルに楽しむためのさまざまなアプローチを展開。“LVMH ウォッチ ウィーク 2022”では、自由に付け替えることができるインターチェンジャブルストラップの“ビッグ・バン ワンクリック 33mm”が、さらなるリッチ感をまとってお披露目されました!
「こんな色が欲しかった!」新色替えストラップを、12種類一気に発表!
「ウブロは既成概念にとらわれず、珍しい素材や自然な親和性を持たない素材を完璧にマッチングさせることを得意としています。時計が厳格さの同義語となってから、かなりの時が経ちます。精密さは高級時計とジュエリーの共通項です。“ビッグ・バン ワンクリック”は、両者の長所を兼ね備え、ジュエリーをあなたのスタイルに合わせる自由を提供します」
今回、この新作を発表するにあたって、「ウブロ」のリカルド・グアダルーペCEOはこうコメントしました。
“ビッグ・バン ワンクリック 33mm”は、ステンレススティールと、「ウブロ」が独自開発したキングゴールド、それぞれブラックとホワイトの2色のダイヤルで、初めてダイヤルにダイヤモンドをセッティング。しかも33mmというコンパクトなサイズ感ながら、自動巻きムーブメントを搭載しており、「ジュエリーウォッチ」の顔を持つ「本格機械式時計」という、多くの女性にとっての、ラグジュアリースポーツウォッチのひとつの理想形を完成させました。
ダイヤモンドセッティングのバリエーションは3つ。インデックス&ベゼルに47個というシンプルなタイプから、インデックス&ベゼル&ラグに177個、さらにダイヤル全面をパヴェダイヤで覆いつくし合計398個ものダイヤモンドが燦然と輝くタイプまで、同じデザインでいながらケース素材、ダイヤルカラー、そしてダイヤモンドのあしらわれ方で、それぞれ異なる表情を宿しています。
働く女性の手元に寄り添う、程よいリッチバランス
個人的に最もバランスがいいなと思うのは、先にステンレススティール&ブラックダイヤルのタイプをご紹介した、インデックス&ベゼルに47個ダイヤモンドをセッティングしたモデル。“ビッグ・バン”のシグネチャーのひとつ、ベゼルやストラップとのつなぎ目に配されたビスがダイヤモンドの輝きに埋もれることなく、また華美になり過ぎない絶妙なさじ加減で、働く女性の手元にもふさわしい品格を漂わせます。
ダイヤモンドをふんだんにあしらったモデルは、思わず二度見の迫力
眩いダイヤモンドの輝きが横溢する、グラマラス&ラグジュアリーなモデルは、ある意味、「ウブロ」の真骨頂!
ドレスコードが「ブラックタイ」のパーティのドレススタイルはもちろん、逆に振り切って、シンプルなカジュアルスタイルにサラリと着けこなすのも粋です。
考えた人、神! と思わせる、「ワンクリック」システムで簡単イメチェン
ここ数年ですっかり増えた、自分で簡単に付け替えができる「インターチェンジャブル」ストラップシステム。
“自分で簡単に付け替えができる”と言いながらも、実はちょっと大変だったりするモデルも、正直なくはないのですが、この「ウブロ」の「ワンクリック」システムは、掛け値なしに本当に簡単! その名の通りワンクリック、一瞬でストラップを着せ替えることができます。ムーブメントの精度やデザインだけではなく、こういった「使いやすさ」までとことん追求する姿勢にも、一流の矜恃を感じとることができます。
幾度も世紀を超えた長い歴史を誇るメゾンが多いラグジュアリーウォッチ界で、1980年創業の「ウブロ」は新興ブランドにカテゴライズされます。しかしながら、この短い年月の間に、時計史に名を刻む数々の伝説を紡いできました。
そのひとつが、ラバーストラップ。
今では当たり前となったラバーストラップですが、いわゆる「高級時計」に初めて用いたのは「ウブロ」でした。1980年当時、それはあまりにも斬新で、常識破りといえるチャレンジ。当初は賛否両論の「否」の方が遥かに多いという逆境でした。
それでも信念を持って、自らのウォッチメイキングを貫き通してきた「ウブロ」。そのフィロソフィーは現在の「アート・オブ・フュージョン(異なる素材やアイデアの融合)」というブランドコンセプトにも息づいています。
前回までお伝えしてきた「ブルガリ」と同様、2022年3月30日から開催される“WATCHES & WONDERS GENEVA 2022”でも新作を発表する「ウブロ」。新たな「アート・オブ・フュージョン」に早くも期待が集まっています。
“LVMH ウォッチウィーク 2022”レポート、最終となる次回は、女性ユーザー急増中の「ゼニス」です。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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- TEXT :
- 岡村佳代さん 時計&ジュエリージャーナリスト