ジャケット/Mikako Nakamura ニット/グッチ デニム/AG バッグ/Sans Arcidet サングラス/ブルガリ 靴/ロジェ ヴィヴィエ
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「白Tとブルーデニムが似合わなくなったら、
おしゃれを辞めるわ」と、いつもおしゃれで素敵な
スタイリストの女性が言い切ったとき、
その矜持に憧れると同時に、
自分もそうありたいと思いました。
そのためには、デニムをはき続けられるマインド
(と体型…)を維持し続けることが必要で、
これがなかなか大変。
デニム、特にブルーデニムは大好きで、
いわゆるヴィンテージのもの、
ベルボトムが復活したときのものetc.
すべて捨てられずにとってあります。
デニムというのは不思議なもので、
永遠のスタンダードと思ったら大間違い…。
シルエット、色、ディテールに、確実に流行があり
それを外すと、とたんに“古い人”に見えてしまう
恐ろしいアイテムでもあると思うのです。
なので、今はタンスの肥やしになっているものも
復活する可能性がある一方、きちんとアップデートを
し続けなければいけないな…と。
そんななか、近ごろ、いちばん出番が多いのが、
このダメージの入った、ボーイフレンドデニム。
最初はカジュアルすぎるかと心配したのですが、
コンサバなトップスも老けて見えないし、
シンプルな着こなしにも味を出してくれます。

今、活躍しているデニム3本。左から“AG”のスリム。スリムとはいえ細すぎず、無理なく美脚になれると人気の「スティルト」というモデル。すそが切りっぱなしになったデニムは、数シーズン前からのトレンド。これは“レッドカード”のもの。右のボーイフレンドデニムも“AG”。ショップで購入したとき、ダメージが広がりすぎないように、裏をミシンでたたいてくれたサービスには感動。
今、活躍しているデニム3本。左から“AG”のスリム。スリムとはいえ細すぎず、無理なく美脚になれると人気の「スティルト」というモデル。すそが切りっぱなしになったデニムは、数シーズン前からのトレンド。これは“レッドカード”のもの。右のボーイフレンドデニムも“AG”。ショップで購入したとき、ダメージが広がりすぎないように、裏をミシンでたたいてくれたサービスには感動。

ちなみにデニムこそは、小柄な人の強い味方だと
つねづね思っております。…というのも、
ボトムの多くが3サイズくらいしかないなかで、
23~24インチから、インチ刻みでサイズがあり、
なおかつ長かったらすそは切ればいい!
身長に合った一着が見つかる可能性が高いのです。
さらに私の場合は、ストレッチ素材は
選ばないようにしています。
特に細身のデニムの場合、
ストレッチで体にフィットしすぎると、
よけいなお肉まで拾ってしまい、残念な結果に…。
それよりはデニム本来の、やや硬めの布地のほうが
お尻や脚の凹凸を、すっきり見せてくれるようです。
「日本の女性はサイズ意識が薄い!」
これはイタリア在住歴の長いコーディネーターの方の
言葉ですが、確かにイタリアのスナップを見ていると
女性も男性(特に男性!)も、体に合った服を
颯爽と着ていて、見ているだけで気持ちがいい!
小柄な私の場合は特に、この”サイズ意識”こそが
大切だと、服を選ぶたびに言い聞かせています。

(写真/エディターH&J 文/エディターJ)

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美しいものこそ贅沢。新しい時代のラグジュアリー・ファッションマガジン『Precious』の編集部アカウントです。雑誌制作の過程で見つけた美しいもの、楽しいことをご紹介します。