フランス特有の精神や機知を表す言葉エスプリは、ファッション用語としても、フランス流の物や着こなしを表現する際によく使われる言葉である。スニーカーにおいてもそんなエスプリを感じるブランドがある。それが1892年創業のフランスを代表するスニーカーブランド「パトリック」だ。

機能性が重視されがちなスポーツシューズに、快適な履き心地はもちろんのことファッション性を加味したものづくりで支持を集め、フランスならではの感性にクラシックなルックスと、履いていて楽しくなるような美しいカラーリングは、カジュアルやドレスなどのカテゴリーに縛られず、自由な感性で履きこなしたいものだ。

レトロな佇まいの「パトリック」のスニーカー『CALIFORNIE』

スニーカー¥15,400(カメイ・プロアクト〈パトリック〉)

80年代のランニングシューズをイメージした、「パトリック」のスニーカー『CALIFORNIE』。インディゴブルーのややくすみのあるようなカラーリングが美しく、シルエットはスッキリとしたファッション性と機能性を両立させたスニーカーだから、クラシックなスーツと合わせやすい。また、ソールには軽量性に優れた発泡ラバーを使用しているので、履いたらその軽さに驚くはずだ。

カメイ・プロアクト

着こなしの難易度は高めでも、インナーで統一感を!

スーツ¥357,500〜※オーダー価格(日本橋三越本店〈チフォネリ〉)、シャツ¥33,000(ティンク〈ベビラクア〉)、スニーカー¥15,400(カメイ・プロアクト〈パトリック〉)

「パトリック」のインディゴブルーのスニーカーを、スーツに合わせるのであれば、スーツもフランスブランドに統一したい。そこでフランスを代表するテーラー「チフォネリ」のオーダースーツを合わせることにした。存在感の強い、マスタードイエローのスーツは、着こなしの難易度が高めではあるが、スニーカーとの相性が良いのも事実。ウールとコットンのツイル素材を使用したハリのある質感に、構築的な肩周りや、やや丸みを帯びたラペル、下がけのダブル6Bと言ったクラシックなディテールは、そのどれもがフランス流の洒落感を感じさせる。インナーには、ブルーストライプのオープンカラーシャツを合わせることで、程よいスポーティさが生まれる。

このように印象的なカラーリングのスーツとスニーカーを合わせる時は、インナー等で色を拾えば統一感が生まれるので、他のコーディネートでも実践していただきたい。

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

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PHOTO :
島本一男(BAARL)
STYLIST :
土屋大樹