「SDGs × “やさしいファッション”」3つの視点
雑誌Preciousでは「SDGsの現在地」と題して、「SDGsの現在地」と題して、SDGsにまつわるトピックスを3号にわたって特集しています。5月号は、“ファッション”について取り上げます。
私たちが次なるおしゃれを手に取る際、SDGsの観点ではどんなことに目を向けたらよいでしょう? 今回、サステナビリティ・ディレクター 向 千鶴さんが提唱してくれた視点「それは信用できる?」とキーワード「ダイバーシティ」を、「ディオール(DIOR)」の取り組みと共にご紹介します。
「SDGsדやさしいファッション”」視点2:それは信用できる?
「SNSの広がりで、“嘘がつけない”時代。社会的責任を果たしているかどうかも、ブランド評価の要になっています」(向さん)
背景にある理念や素材が生産される過程にも目を向けて、“本当に信用できるもの”を選び取る―私たちひとりひとりのそんな意識が、社会をよくしていくと心得たい。
Keyword「ダイバーシティ」:“みんな違ってみんないい”多様な個性を認めよう
「ダイバーシティ」(多様性)とは、人種、性別、年齢などで差別されない社会実現のために生まれた概念。新しい価値観として支持するデザイナーも多く、SDGs×ファッションを理解するための重要なキーワードです。
「その人の個性を引き立てるための一着を仕立てるオートクチュールは、本来とてもサステイナブルな存在。ディオールはプレタポルタにもその信念、つまり“みんな違ってみんないい”を据えています。メゾン初の女性アーティスティック ディレクターであるマリア・グラツィア・キウリも、多様性推進のメッセージを力強く発信しています。
今年誕生したデニムパンツの新ライン『ディオール 8』は、あらゆる体型、あらゆる好みを賛辞するかのように、個性の異なる8本のデニムで構成されたもの。ローデニムははくほどに体になじみ、その人なりの心地よさを生み出します。その選択もまた、自由で希望に満ちているなぁ、と感じます」(向さん)
「ディオール」の『ディオール 8』デニムコレクション
ムッシュ ディオールのラッキーナンバー「8」にちなんだ『ディオール 8』。フレア、テーパード、カーゴ風などさまざまなデザインの8本が並ぶ。デニム生地は染色に使用する水量を極力抑え、環境負荷を最小限にとどめたもの。
ヒップのラベルには、「D01」から「D08」までのナンバリングが。ステッチの入り方など細かな点も表情が異なる8本は、シーズンに合ったモデルを追加していく楽しみも。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
問い合わせ先
- PHOTO :
- 小池紀行(パイルドライバー)
- STYLIST :
- 金井あい
- EDIT&WRITING :
- 三尋木奈保、池永裕子(Precious)