革の中でも最も品格を感じさせるのが『コードバン』だ。そのキメ細かな美しい艶感や、独特な光沢は革好きにとってこのうえない高揚感をもたらしてくれる特別感がある。今では当たり前のように、財布や鞄に使用されている素材ではあるが、その圧倒的存在感は身につけるだけで箔がつくというものだ。特に身につけるアイテムが少ない男性にとって、これほど心強いものはない。
コードバンの艶が美しい、「カルミーナ」のビットローファー
『コードバン』はそれ自体に存在感がありシンプルなデザインのものが多いが、スペインの高級紳士靴「カルミーナ」では、それをビットローファーとして展開している。
馬具を模したホースビットを足の甲に配したビットローファーは、紳士靴の中でも装飾性が強く、非常にエレガントかつ色気があるが、それを『コードバン』を使用して作るとまた一層魅力が引き立つ。そもそも馬の革である『コードバン』と、馬具に由来するホースビットローファーの相性が良いのは必然で、むしろ今まであまり見なかったのが不思議なくらいだ。
「カルミーナ」のビットローファーは、スリップオン専用の木型である「UETAM」を採用し、ややロングノーズなスッキリとしたフォルムと、甲を低めに設定したことによるフィット感の良さが持ち味。履き初めはやや硬いと言われる『コードバン』だが、「カルミーナ」のそれはアンライニング仕様な為、初めから足馴染みの良さを楽しめる。
軽い履き心地を実現するために、マッケイ製法などで作られることの多いビットローファーだが、この靴は長く履き込むことのできるグッドイヤーウェルテッド製法で作られている。コードバンは長い時間をかけて履き込むことにより、唯一無二の艶を放つ革だから非常に理にかなった製法と言えるだろう。また存在感ある「キートン」のネイビースーツで、ムードあるオンオフの着こなしを提案では、ここで紹介した「カルミーナ」の靴を使いコーディネートを紹介しているので参考にしていただきたい。
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