『ロレックス賞』とは
より良い世界のために貢献する人々や組織を支援することを目的に、1976年に創設された『ロレックス賞』。世界初の防水腕時計『ロレックス オイスター』の誕生50周年を記念し設けられたこのアワードは、地球を守り、人類に恩恵をもたらし、世界を変えるようなプロジェクトを持つ、先見性のある5人の受賞者に贈られるものです。
創設以来、190カ国から、最年少が24歳、最年長は74歳と老若男女問わず、約35,500人の応募がありました。これまでに155人の受賞者が選ばれ、このなかには日本人の受賞者もいます。
受賞者には、プロジェクトを遂行するための資金が提供され、世界中からの注目に加え、これまでの『ロレックス賞』受賞者のコミュニティにアクセスし、アドバイスや指導を受けることもできます。
これまでの『ロレックス賞』受賞者のプロジェクトとは
『ロレックス賞』は、これまでどのような活動を担う人々が受賞してきたのでしょうか。
『ロレックス賞』の受賞者たちは、これまでに2,300万本もの植樹や43の絶滅危惧種の保護、またアマゾン熱帯雨林を含む30の主要な生態系の保護活動や何百もの新種の発見などを行ってきました。そして、多くの困難な探検を通して、地球を理解するための新たな手がかりを得てきました。
ここで、直近の2021年度の受賞者2人のプロジェクトもご紹介します。
チャド出身のヒンドゥ・ウマル・イブラヒムさんは、先住民から受け継がれてきた知識を活用して、アフリカ・サハラ砂漠南縁部のサヘル地域の天然資源のマッピングを行い、気候変動による民族間の対立を防ぐ活動を展開。この取り組みが評価され、2021年度「ロレックス賞」を受賞しました。
また、同じく2021年度受賞者のイギリス出身、ジーナ・モズリーさんは、北極圏の気候変動に関する知識を深めるため、地球最北端にある洞窟を探索する、初の遠征隊を率いることを目指し、活動されています。
2023年度『ロレックス賞』応募受付中|今回から英語に加えて中国語、スペイン語での応募も可能に!
現在、2023年度の『ロレックス賞』の応募を受け付けています。
応募資格は、18歳以上であれば国籍に関係なく、5つの分野:科学と医療、環境、応用技術、探検、文化遺産において応募することができます。さらに、今回より英語に加えて中国語(簡体字)、 スペイン語での応募も可能となりました。
応募されたプロジェクトは、「ロレックス」が指名した国際的に著名な科学者や専門家から成る選考委員によって分析され、最終的には5人の受賞者が決定します。応募締め切りは2022年10月17日(月)。応募詳細については、以下のリンクからご確認ください。
今日のエシカルな視点や持続可能なものづくりが重視される以前から、「ロレックス」では “より良い世界へ貢献するため”の積極的なアクションに取り組んできました。これからさらに「ロレックス賞」が担う、未来の地球への大きな役割に、注目が集まりそうです。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- (C)Ami Vitale、(C)Robbie Shone