唯一無二の個性に寄り添うデザイナーズハイジュエリーを求め続けて|「ザ・サロン バイ ノーア」代表取締役、ライフ・エナジャイザー 植原ほのさん

インタビュー_1,アクセサリー_1,ブレスレット_1,指輪_1,ネックレス_1,ピアス_1,クリスマスプレゼント2021_1
 
植原 ほのさん
ザ・サロン バイ ノーア 代表取締役、ライフ・エナジャイザー
(うえはら・ほの)青山のラグジュアリーセレクトショップを経て、昨年起業。ファッションのコンサルティングなどを手掛ける完全アポイント制のプライベートサロン「THE SALON by NORH」を設立。海外コレクション取材で腕を磨いたイラストも評判。Instagram@THE_SALON_BY_NORH

お気に入りは温もりのあるアートな手元の重ねづけ

アクセサリー_2,ブレスレット_2,指輪_2
植原さんのインティメイト・ジュエリー(植原さん私物)

どこか懐かしく手仕事の温かみの感じられるブレスレットとリングはお守り的に身につけているお気に入り。

軽やかなチェーンとエボニーのブレスレット、イニシャルのリングは「サリー・ソン」のもの。手づくり感のあるチャームが大人のゆとりを印象づける。フリンジバングルとローズゴールドのリングは「サイモン・アルカンタラ」。

「自身を物語る親密なジュエリーだからこそ、創り手が人生を捧げるほどの正直さや情熱が感じられるものを」(植原さん)

アクセサリー_3,ブレスレット_3,指輪_3,ネックレス_2,ピアス_2
 

シンプルな白シャツに映えるアート性のあるジュエリーを基本に、その日の気分でコーディネートを決める植原さん。この日はあいにくの雨模様のため、軽やかな抜け感を意識して、揺れるデザインをテーマに。

「サイモン・アルカンタラ」のフリンジピアスは左右違うもので抜け感を。「ヤエル・ソニア」のオニキスのペンダントに透明なルチルクォーツを重ねて瑞々しく。

下の写真では、上で紹介したインティメイト・ジュエリーを身に着けて。たっぷり重ねているのに、大げさに見えないのは、素材の質感や線の強弱などをバランスよくあしらう、絶妙なさじ加減。そしてなによりデザイナーズハイジュエリーという、ほかにはない個性が植原さんの肌の一部になっているから。


しなやかな白いシャツに揺れるデザインの個性的なジュエリーを重ねて。柔らかな物腰に研ぎ澄まされた美意識が漂う植原ほのさんは、本誌でもなじみ深いセレクトショップのバイヤー時代に、ビーズフープジュエリーの「サイモン・アルカンタラ」を見出したジュエリーの目利き。その洗練されたセンスを信頼するファンは多く、昨年独立して開いたサロンでも、注目していたデザイナーズハイジュエリーを紹介し、話題を集めています。

「20年ほど前、当時勤めていたメンズブティックで、お連れの女性のための商品を扱うことになり、上質なメンズ由来のシャツやジャケットのほかに、遊び心のあるレディスアイテムの買い付けに携わるようになりました。そこで“シンプルな白シャツを着る女性を素敵に演出するジュエリーを”と探し求めたのが始まり。今も私のジュエリー選びの基本は、シンプルな装いに映えるジュエリーなのです」

独立後も、植原さんがジュエリーと向き合い続けることにしたのは、こうした遊び心のあるデザイナーズハイジュエリーの魅力を、もっと楽しんでもらいたかったから。

「おしゃれだなと思う人は、アーティスティックな感覚があって、いろんな個性のあるジュエリーをミックスする楽しさを知っています。毎日つけられるものであると同時に“アート性”が洗練の決め手となるのです。作品に“個性”や“独創性”が感じられて、物づくりの背景が見えるもの。さらに創り手の情熱に共感できるようなデザイナーズハイジュエリーが見つかれば、 誰にも似ていない唯一無二の魅力を引き出してくれはずです」

そしてご自身のジュエリー選びとコーディネートにも迷いのない考えが貫かれていて…。

「第一印象や、直感を信じること。考えすぎず、最初にスッと手が伸びてしまうものが、結局、いちばん長く愛せるジュエリーになるようです。また、その日のおしゃれのテーマを決めたら、主張の違うものを無理やり合わせずに、そのテーマをさらに強調するように重ねます。

そしていろんな面をもった表情豊かな女性は魅力的だから、服と同じで型にはまりたくないですね。好きなものは、いつか自分の体の一部になって、人生に美しく寄り添ってくれると思っています」


※こちらで紹介したアイテムはすべて私物です。各ブランドへの問い合わせはご遠慮ください。

PHOTO :
篠原宏明(人物)、唐澤光也(RED POINT/静物)
EDIT&WRITING :
藤田由美、古里典子(Precious)