誤読注意!「献立」ってなんと読む?「けんりつ」と読まないように!
明日、5月22日は『ほじょ犬の日』です。
皆様、「介助犬」と呼ばれるワンちゃんが、肢体不自由者の自立と社会参加のために貢献していること、ご存じでしょうか?
介助犬とは、体の不自由な方のため、落とした物を拾ったり、ドアの開閉を行ったり、不測の事態が起きた時に人を呼びに行ったり緊急ボタンを押す…などの緊急対応など、日常生活の手助けをする、訓練されたワンちゃん達のこと。
『ほじょ犬の日』は、2002年5月22日に身体障害者補助犬法が成立したことを記念し、法律の認知度向上を目的に、介助犬の育成を行っている社会福祉法人日本介助犬協会が制定した記念日です。
介助犬は、「介助犬」という表示をつけて行動していますので、そうしたワンちゃんと使用者を見かけた際は、法律にのっとった、ペットとは違う役割を果たしている存在であることを理解しましょう。
本日は『ほじょ犬の日』にちなんで、「犬」という部首の入った「献」という字の日本語クイズをお送りします。
まずは小手調べの1問目から。
【問題1】「献立」ってなんと読む?
「献立」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「けんりつ」や「こんりゅう」ではありません。
<使用例>
「この計画をとどこおりなく行えるよう、献立も考えてください。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 献立(こんだて)です。
「夕食の献立」と書いてあれば「献立(こんだて)」とすぐに出てきそうですが、例文のような使い方ですと、意外と誤読してしまいそうですね。
「献立(こんだて)」、例文のように「物事を行う順序や全体の組み立てなのど計画。」という意味もございます。
「食卓に出す料理の組み合わせや順序。」という意味合いで使うことの多い言葉ですが、「一つの料理」を指す言葉ではありません。
ですので「夕飯のメイン料理はステーキである」という時に「夕飯の献立はステーキよ。」というような言い回しは、ニュアンス的にちょっとおかしい、という事、覚えておきましょう。
さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「献物」ってなんと読む?
「献物」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「神仏などにたてまつる品物。献上品。」という意味を持つ言葉です。
<使用例>
「奈良時代に日本に渡った、正倉院の献物に由来した文様が、現代でもいろいろ使われているのね。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 献物(けんもつ)です。
「献物(けんもつ)」、寺社や貴人への奉納品を指すおごそかな言葉ですので、うっかり「けんぶつ」と誤読しないよう、ご注意ください。
ちなみに、例文にある「奈良時代に日本に渡った、正倉院の献物に由来した模様」は「正倉院文様(しょうそういんもんよう)」と呼ばれ、
唐草模様や唐花模様、鳳凰や鹿の文様などなど…現代でも、和食器の絵付けや和服の柄など、多々目にする文様です。
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本日は、5月22日『ほじょ犬の日』のトリビアと、「献」という字の入った日本語から、
・献立(こんだて)
・献物(けんもつ)
など、誤読を招きやすい熟語の読み方についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/社会福祉法人日本介助犬協会ウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱