「こうせんろ」ではありません。「黄泉時」ってなんと読む?
明日・5月26日は『源泉かけ流し温泉の日』という記念日です。
長野県・野沢温泉で結成された「野沢温泉源泉かけ流しの会」が制定し、一般社団法人・日本記念日協会に認定・登録されたもので、日付は、5月26日を5(極上な)26(風呂)と読ませる語呂合わせだそう。野沢温泉の、科学的にも確認されている泉質の良さをアピールしたい…との願いが込められています。
「源泉かけ流し」というフレーズだけで、温泉に入りたくなってしまうような、大変な引力のある言葉ですよね(笑)。
本日の1問目は、「泉」という字を使った日本語クイズから始めましょう。
【問題1】「黄泉路」ってなんと読む?
「黄泉路」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「死後の魂か行くとされている、地下世界への道。」という意味の言葉です。
<使用例>
「秘湯への道はうっそうとした森で、一見、黄泉路のような雰囲気ですが、目的地に到着すれば極楽の湯が待っています。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 黄泉路(よみじ)です。
「黄泉(よみ/こうせん)」は、「死者の魂が行く場所。冥土。」という意味の言葉です。ここへ続く道、という意味の言葉が「黄泉路(よみじ)」です。寂しく、恐ろしいような道のりの比喩として使用したりもする言葉です。
ちなみに「よみがえる」という言葉は、死者の国である「黄泉(よみ)」から帰る、つまり「生き返る」ことを意味しています。
さて、2問目は「黄泉(よみ)」と同じく、「黄」という字の入った意外な読み方の言葉をクイズで出題します。
【問題2】「黄昏れる」ってなんと読む?
「黄昏れる」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「日が暮れて薄暗くなる。」「盛りを過ぎて衰える。」などの意味を持つ言葉です。
<使用例>
「すっかり黄昏れてしまったから、そろそろ帰りましょう。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 黄昏れる(たそがれる)です。
「黄昏(たそがれ)」は「夕暮れ」という意味ですが、「誰(た)そ、彼(あれは誰だ)?」と、人の顔の判別がつかなくなる頃、という状態を表現した言葉だと言われています。
字の構成はとしては、「黄」は「黄金」の日の光を表現、「昏」は「昏い(くらい)」とも読み、「日のかげった状態」を表現しています。
ここに「たそがれ」という読み仮名をあてた、塾字訓になります。
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本日は、5月26日『源泉かけ流し温泉の日』のトリビアとあわせ、
・黄泉路(よみじ)
・黄昏れる(たそがれる)
など、「黄」という字の入った、変則的な読み方をする日本語をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/北信州野沢温泉ウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱