香椎由宇さんがまとう「風通る、夏きもの」このうえなく美しい布をさらりと…涼やかな知性で愉しんで

蜻蛉とんぼの羽のように透ける上布や、シャリ感のある芭蕉布など、わずかふた月ほどの間にだけ着ることができるそれは贅沢な夏の着物たち。雑誌『Precious』7月号では、香椎由宇さんをモデルに「風通る、夏きもの」と題した特集をお届けしています。目にも涼しげな美しい織の着物に華やかな帯を合わせた姿は、夏のおしゃれならでは。

今回は、シャリ感のある夏塩沢を落ち着いた雰囲気にまとめた夏きものスタイルをご紹介。パウダリーな香りを装いの仕上げにまとって、涼しさを五感で感じて。

香椎由宇さん
(かしい・ゆう)1987年生まれ。小学校6年間をシンガポールで過ごす。2001年デビュー。映画『ローレライ』『リンダ リンダ リンダ』など数多くの映画やドラマに出演。4月から放送のカンテレ・フジテレビ系連続ドラマ『恋なんて、本気でやってどうするの?』(月曜夜10時)にレギュラー出演。

ほのかにアイリスと白檀を聞く、パウダリーな香りを装いの仕上げに

夏着物をまとった香椎由宇さん
着物¥330,000(丹後きものゑん)、手にした香り『バジェ デ ラ ルナ』プーラ エッセンシア 8ml ¥35,200(フエギア 1833 ロッポンギ)

ひんやりとした部屋で、手早く身支度を整える。そして、仕上げに清らかで奥行きのある香りを儀式のように一滴、控えめにまとえば、涼しさが五感に染みわたるよう。

シャリ感のある夏塩沢は、黒地に細かな蚊絣(かがすり)。よろけ文様の八寸帯を合わせ、葡萄(えび)色の帯揚げに黄櫨染(こうろぜん)の帯締めと、落ち着いた雰囲気の取り合わせに。紗や絽の染め帯に替えれば、観劇や食事会にも。

夏着物をまとった香椎由宇さん
着物¥330,000・カラムシ八寸帯/価格問い合わせ(丹後きものゑん)、無地絽縮緬の帯揚げ¥5,500(三浦清商店)、無地高麗組の帯締め¥37,400(道明)

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

問い合わせ先

PHOTO :
浅井佳代子
STYLIST :
清野恵里子
HAIR MAKE :
ヘア/hiro TSUKUI(Perle)、メイク/川原文洋(UM)
MODEL :
香椎由宇
EDIT&WRITING :
藤田由美、古里典子(Precious)
着付け  :
石山美津江