スーツに合わせる時計で大切なのは薄型でほどよいサイズはそで下にすっきりと収まり、ストレスを感じさせない。そして時分針とスモールセコンドに絞ったシンプルな時計であること。こうした機能性に加え、支持されてきたののがパテックフィリップの『カラトラバ』だ。バウハウスの理念も落とし込んだ美しき黄金律は、腕の中で静かに輝き続ける。

腕元にたたずむ、これぞ、丸型時計の美しき黄金律

手巻き、ピンクゴールドケース×アリゲーターストラップ、ケース径37㎜。『カラトラバ5196R-001』¥2,400,000(パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター)
手巻き、ピンクゴールドケース×アリゲーターストラップ、ケース径37㎜。『カラトラバ5196R-001』¥2,400,000(パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター)

 ラグを介して、円形のケースから直線のストラップへと自然に連なるシェイプはこのうえなく美しい。それは1932年の誕生以来変わらず、当時のバウハウスの哲学を体現する。バウハウスというと合理主義や機能主義の概念だと思われがちだが、本来は芸術と技術の結合を目ざした運動であり、対立項の共存は『カラトラバ』の円と直線の関係にも宿る。そしてその思想は時によって磨かれ、現代にこそ輝きを増す。

 時を超越した実用性とともに、日常にエレガンスを与えてくれる。その共生もまさにバウハウス的だ。

※価格は税抜です。 

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MEN'S Precious編集部 
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MEN'S Precious2017年春号「ベーシック名品」の静かな迫力に刮目せよ!
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撮影/戸田嘉昭・唐澤光也(パイルドライバー) スタイリスト/大西陽一(RESPECT)文/柴田 充 構成・文/鷲尾顕司
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