昨年末、63年ぶりに誕生石が改訂されたニュースが全国宝石卸商協同組合から届きました。新たに10種類のストーンが加わり、全29種類へ。それぞれが美しい輝きを携えた貴石ばかりです。
そもそも貴石は自然が生み出した神秘の存在。かつてのヨーロッパの王侯貴族たちは、そのパワーにあやかろうとさまざまな宝飾品に取り入れていました。そんな誕生石にスポットを当て、おすすめのジュエリーをお届けします。
本記事では、8月の誕生石スピネルとペリドットのジュエリーをピックアップ。「TASAKI」、「ヒロタカ」、「リーフェ ジュエリー」、「ビズー」からセレクトしました。
８月生まれの女性に寄り添うニューフェイス「スピネル」
新たに8月の誕生石へ仲間入りしたスピネルは、含有される成分の違いで、オレンジ系や鮮やかな赤、落ち着いた紫、ナチュラルなグリーン系、艶やかな黒などカラーバリエーションが豊富です。そのため18世紀に入るまで、発色のひとつの赤色は、ルビーと混在して扱われていた経緯があったほど。大英帝国王冠「黒太子のルビー」は、実は約140カラットの巨大なレッドスピネルだったという逸話が残っています。
名前の由来は、ラテン語でトゲを意味する「Spina」から。和名は尖晶石。これらは八面体結晶の端が尖っている構造から命名されたそう。また思考力を高め、勝利を呼び込む石、サポートしてくれる石としても重用されてきました。新たな目標に向かい、躍進したいと願う8月生まれの女性には、心力強い味方になる誕生石の登場です。
■１：TASAKI｜真逆な個性の組み合わせがモダンな「リファインド リベリオン」
コレクションラインを担当するデザイナー、タクーン・パニクガルが手がけた「リファインド リベリオン」に用いられたスピネルはブラック。ストーンの底面を上にして山型を強調した、TASAKIオリジナルの「リファインドリベリオンカット」との相性も抜群！ 真珠が放つまろやかな輝きとの組み合わせはこのうえなくエッジィです。
リングは、大胆にカットされたパールの上にセッティング。イヤリングは、シーンによって使い分けできるよう、スピネルとパール、どちらを正面にしてもいい双方向の仕様に。正統派のパールとモダンな表情のスピネル、名門ジュエラーと気鋭のデザイナーのタッグ。既成概念にとらわれることのない、独自のデザイン性に満ちたクリエイションは格別です。
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トレンドカラーのグリーンとしても注目度急上昇の「ペリドット」
アラビア語で宝石を意味する「Faridat」が名前の由来のペリドット。独特の鮮やかなグリーンは、暗闇を照らす「太陽の石」と呼ばれていたこともあり、夜間の照明下でも、昼間と変わらない発色を保ちます。
古代エジプトでは神聖な石としてファラオたちの王冠や装飾品に使用されており、中世では十字軍が紅海に浮かぶセントジョンズ島から持ち帰ったペリドットが「十字軍のエメラルド」といわれていたそう。ドイツ・ケルン大聖堂の「三聖王の神殿」に約200カラットのペリドットが飾られていることも有名です。
■２：ヒロタカ｜自然の美をデザインに落とし込んだ「バード オブ パラダイス」
全米中の女性たちを虜にしたブランド、ヒロタカのコレクション「バード オブ パラダイス」は、熱帯雨林に住むユーモラスな鳥達から得たインスピレーションを、カラーストーンで表現したデザイン。
今回取り上げたピアスは、初々しい若草色のペリドットと漆黒の夜を思わせるオニキスの組み合わせ。明暗、ふたつの美しい色を宿し、自然へのオマージュすら感じます。しかも、シャープなバケットカットが施され、貴石の個性とも相まって、都会派好みのスタイリッシュな美しさを際立ててくれます。
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■３：リーフェ ジュエリー｜非対称の美を追求する「インコンプリート」
2018年に誕生したリーフェ ジュエリーのコンセプトは「強さという美しさ」。現代の女性たちが求める、だれにも左右されない、それでいて遊び心の満ちたデザインへと落とし込んだもの。それを忠実に反映するために、すべて、日本国内で丁寧に仕上げられています。
左右非対称にセッティングされたリングと、上下のデザインが異なるピアスは、女性のエレガンスと力強さを表現するブランドの人気シリーズ「インコンプリート」は不完全な美しさを表したもの。凛としながらも女心をくすぐるスタイルが心を奪います。
共に宝石鑑定士の資格を持つデザイナー自ら選び抜いたカラーストーンのペリドットとダイヤモンドが採用され、ジュエリーをまとう楽しさが存分に表現されているジュエリーです。
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■４：ビズー｜希少なルースのみを使用し、透明感に満ちたジュエリーへ
「セパージュ」シリーズのリングは装飾をそぎ落とし、吸い込まれそうなほど透明感に満ちたペリドットの美しさだけをダイレクトに魅せるデザイン。8×6ミリの大粒ルースは、マスカットのようなみずみずしい表情。カラーストーンにこだわるビズーらしく、貴石の個性をいかんなく披露しています。
新作のイヤーカフ「フィリ」は、気軽に日常で使ってほしい「ワンマイル・ジュエリー」シリーズからセレクト。エタニティリングのように一列に8個のペリドットが並んだデザインは、夏シーズンの耳元のアクセントにぴったり。透明感のある貴石は、ほかのジュエリーとの組み合わせも抜群。イヤーカフやピアスと重ねづけしても素敵です。
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以上、8月の誕生石ジュエリーを紹介しました。
凛とした表情を見せるブラックスピネルと、軽やかで美しいグリーンをアクセントにしたいペリドット。スタイリッシュな魅力満載のジュエリーは、装いのアクセントとしても大いにパワーを発揮してくれます。
※文中の表記はYG=イエローゴールド、DIA=ダイヤモンドを表しています。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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- WRITING ：
- 菅野悦子
- EDIT ：
- 谷 花生
