「好下物」ってなんと読む?「すきしたもの」ではありませんよ!

明日・7月31日は、『クールジャパンの日』です。

「クールジャパン」という言葉、2000年代初頭から、海外を起点に使用され始めた言葉だと言われますが、現在では日本国内でもすっかりお馴染みとなり、政府が対外的な「クールジャパン戦略」を打ち出すほど、公的にも浸透しています。

「クールジャパン」とは、外国人から見て「クール=カッコイイ!」と感じてもらえるような日本文化のこと。

漫画やアニメ、ゲームなどは、その代表格として、世界中に多くの愛好家を獲得していますね。

…という事で本日は「愛好家」の「好」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「好下物」ってなんと読む?

「好下物」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「よい酒のさかな。酒のおつまみとなるようなおいしい料理。」という意味の言葉です。

<使用例>

「斬新なレシピですが、夏のおかずとしても、好下物としても活躍しそうですね!」

読み仮名4文字です。
読み仮名4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 好下物(こうかぶつ)です。

「下物(かぶつ)」とは、「酒のさかな」を意味する言葉です。
「下物(かぶつ)」とは、「酒のさかな」を意味する言葉です。

「下物」に「好(こう)」という接頭語がつき、「よい酒のさかな。」を意味する「好下物(こうかぶつ)」という言葉になっています。

人物(こうじんぶつ)」は「心のよい人。気立ての良い人。」、「敵手(こうてきしゅ)」は「よい競争相手。ライバル。」など、「好(こう)」を接頭語にもつ日本語表現は、多々ございますね。

「お酒のおつまみ」にも、こうした表現があること、ご存じでしたか?

日本酒は「SAKE」の呼び名で海外でも大変人気の高いクールジャパン・アイテムのひとつ。「SAKE」を愛する海外の方には、ぜひ「好下物(こうかぶつ)」となるようなメニューも紹介して差し上げたいですね。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「好好爺」ってなんと読む?

「好好爺」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「気のいいおじさん。優しい、善意にあふれた老人。」という意味の言葉です。

<使用例>

「父は若いころは気難しい印象もある人だったけれど、仕事をリタイヤした今は、すっかり好好爺、という感じよ。」

読み仮名5文字です。
読み仮名5文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 好好爺(こうこうや) です。

「爺」という字の音読みは「ヤ」です。

「好好爺(こうこうや)」という言葉、現代では「おじさん」というより「おじいさん」のお人柄を表現する言葉として、しばしば使用されます。

類語に「好好翁(こうこうおう)」という表現もございます。

老人のお人柄を言い表すっフォーマルな言葉です。

*** 

本日は、7月31日『クールジャパンの日』にちなんで、「好」という字の入った日本語から、

・好下物(こうかぶつ)

・好好爺(こうこうや)

という言葉の読み方をおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/内閣府ウェブサイト
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ILLUSTRATION :
小出 真朱