中身の多寡はさておき、他人がどんな財布を使っているかは興味が湧く。財布の素材やサイズ、仕様は多種多様で、好みや使い方に合わせて選ぶことができる。その点ではバッグにも通じるが、より日常的でプライベートなアイテムであり、生き方の美学をリアルに投影する。どんなにスマートフォンのおサイフ機能が充実しても、それに取って代わることはないだろう。

セルジュ・アモルソのウォレット

職人技が生み出すプレシャスレザーの静かな迫力

クロコダイルの表革にカーフの裏革を組み合わせ、コインポケットはホック留め。整ったステッチにコバの処理も美しい。デザインや仕様から、プレシャスレザーなど革の種類も豊富だ。国内ではアモルソ氏本人が来日し、受注会を開催。価格は素材、仕様によって異なる。各¥311,000※参考価格(ストラスブルゴ〈セルジュ・アモルソ〉)
クロコダイルの表革にカーフの裏革を組み合わせ、コインポケットはホック留め。整ったステッチにコバの処理も美しい。デザインや仕様から、プレシャスレザーなど革の種類も豊富だ。国内ではアモルソ氏本人が来日し、受注会を開催。価格は素材、仕様によって異なる。各¥311,000※参考価格(ストラスブルゴ〈セルジュ・アモルソ〉)

 写真のような薄型ならば、上着の内ポケットに入れても違和感はなく、ブランドロゴが内にさりげなく刻印されているのもいい。ひけらかすものでないからこそ、自分だけの密かな贅沢が味わえる。お気に入りの財布があればそれだけで、懐だって暖かくなった気になるのだ。

この記事の執筆者
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MEN'S Precious編集部 
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MEN'S Precious2017年春号「ベーシック名品」の静かな迫力に刮目せよ!
名品の魅力を伝える「モノ語りマガジン」を手がける編集者集団です。メンズ・ラグジュアリーのモノ・コト・知識情報、服装のHow toや選ぶべきクルマ、味わうべき美食などの情報を提供します。
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クレジット :
撮影/戸田嘉昭・唐澤光也(パイルドライバー) スタイリスト/大西陽一(RESPECT)文/柴田 充 構成・文/鷲尾顕司