最近ではスーツにスニーカーというコーディネートもあるが、やはり王道は内羽根のプレーントウに尽きる。なかでもジョン ロブの『シートン』はドレスシューズにふさわしいシンプルさを極めたベーシック名品。だがそれこそが最大の魅力なのだ。細部へ目を凝らせば、エレガントさが際立つ。
眉目秀麗なフォルムに男の色気が宿る
高級靴ブランド「ジョン ロブ」のプレーントウシューズ
コバを極力控えたラウンドトウは美しいシェイプを描き、縫製にはツインステッチが整然と施される。連なる腰革と呼ばれる後ろ半分も贅沢な一枚革仕立てで、その証として踵に縫い目はない。足を入れれば、7000ラストを採用したロングノーズがより現代的に洗練を増していることを実感するだろう。
そこにはパリのアトリエでつくられるビスポークの要素がふんだんに注がれている。そして出自である英国的フォーマルさと、フランス的ツヤが絶妙にミックスしたジョンロブの奥深さを語るのだ。
フォーマルスタイルはもちろん、オフタイムのスーツもドレスアップさせる。この寡黙な迫力こそが、スーツスタイルを完成させるベーシック名品の底力なのである。
※価格は税抜です。
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- MEN'S Precious2017年春号「ベーシック名品」の静かな迫力に刮目せよ!
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- クレジット :
- 撮影/戸田嘉昭・唐澤光也(パイルドライバー) スタイリスト/大西陽一(RESPECT)文/柴田 充 構成・文/鷲尾顕司