カジュアルが心地いいこの時期ですが、ときには優雅で繊細な「透ける黒」を取り入れて、特別感のある着こなしにトライしてみては? 華やかさもありながら、色香も漂わせる大人の存在感で、新鮮なムードを演出してくれます。
■1:シガニー・ウィーバーは…マニッシュなパンツスタイルに官能性をひと匙
2022年7月4日、パリ ファッションウィークに現れた女優のシガニー・ウィーバー。センタープリーツのドレスパンツに、シアーなシャツを合わせた、ブラックワントーンを披露しました。シャツは襟、カフス、ビブ以外に軽やかなシアー生地を使用。異素材のコントラストがスタイリッシュな一枚です。美しいカッティングに甘さのないデザインで、大人の官能性を際立たせます。
千鳥格子のバッグで遊び心をプラス。足元はスタッズのあしらわれたシューズで華やぎを添えています。きれいなラインのパンツだからこそフラットシューズでも美脚をキープ、今っぽいバランスにまとめて。
■2:エヴァ・ロンゴリアは…シアー素材で粋に着映えるシンプルシック
2022年5月19日、第75回カンヌ国際映画祭開催中、ホテル マルチネスで女優のエヴァ・ロンゴリアをキャッチ。ワイドパンツに透け感のあるリブニットのコーディネートです。パンツ&ニットのベーシックな組み合わせをグッと底上げしているのが、ニットの透け素材。しなやかさと絶妙な透け感にリッチ感が光り、気品が漂います。
仕上げにジュエリーをトッピングしてエレガンスを後押し。抑制されたデザインのアウトフィットだからこそ、素材の風合いが引き立ち、洗練された佇まいに仕上がります。
■3:マリアカルラ・ボスコーノ…旬のジレを味方にをフェミニンを辛口モードへ昇華
2022年7月3日、パリ ファッションウィークに登場したスーパーモデルのマリアカルラ・ボスコーノ。レースのブラウスにレザーのジレを合わせた異素材のスタイリングです。端麗なレースのブラウスは、まとうだけでクラス感を醸すスペシャルな一着。そんな優雅な佇まいのアイテムはテイストをミックスさせると、垢抜けた印象に仕上がります。
今年大人気のジレでレースの甘さに切れ味を加えながら、モード感もプラス。また、フィットしたボトムとジレの組み合わせは、Iラインを強調しスタイルアップも期待できます。
足元はラインストーンのあしらわれたバレリーナシューズでハズしてこなれ感を加え、優雅さもありながら、スパイシーなかっこよさもあるスタイリングを完成。
華やぎと涼やかさで夏肌を優雅に見せる、「透ける黒」の着こなしをご紹介しました。大人が取り入れるなら、フェミニンというより辛口な要素を加えてシックに着こなすのが成功の鍵。ぜひ、ご覧いただいたスタイリングを参考に楽しんでみてくださいね。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images
- WRITING :
- 神田 朝子