2022年9月3日(土)~9月18日(日)東京都港区のCURATOR'S CUBEにて、韓国人アーティストのキム・ジュンス(KIM JUNSU)が、日本での初個展を開催します。

絶えた命=皮を繋げて、重ねて、時の感覚を形にした表現

展覧会_1,レザー_1,東京_1
薄い革を繋ぎ合わせた作品は、まるで木の年輪のよう

キム・ジュンスは、「ロエベ ファンデーション クラフト プライズ 2022」でファイナリストに選出された韓国のアーティスト。「ロエベ ファンデーション クラフト プライズ」とは、伝統を現代的に再解釈し、優れた美術的価値のある作品を生み出す能力を持つ国際的なアルチザンの発掘と支援を目的として毎年発表している「クラフト プライズ」です。

キム・ジュンスの作品は、独自の技法によるクラフトレザーのオブジェ。薄い革を独自のリズムで組み合わせ繋げることで、有機的なフォルムに。やがて土へと還る自然素材であることにこだわり、日光でなめし、表面をこすって丁寧に磨いたベジタブルタンニンレザーを用いています。

展覧会_5,器_4,レザー_5,東京_4
波打つ有機的なシルエット
展覧会_6,器_5,レザー_6,東京_5
ひとつひとつ違う表情が目をひく
展覧会_7,器_6,レザー_7,小物_4,東京_6
異なる色調の重なり合いが、複雑さを生む

微妙に異なる色合いの革が、ゆるやかに、不規則に重ね合った姿はまるで木の年輪や大地の地層を思い起こさせます。

「革は命のそのもの。絶えた命にオブジェとしての新たな命を吹き込みたい。」(キム・ジュンス)

直線的でも平面的でもない、独自のリズムと勢いをもつそれぞれの作品は、曲がりくねった人生のペースを反映しているそう。表現されているのは、年輪のようにすこしずつ積み重なっていく時間と、その再生性。長い時間をかけて完成された作品は、時の中で移り変わる命を映す“自然の森”を形成しています。時間の感覚をカタチとして捉えようとするキム・ジュンスの試みを、作品を通して感じてみてください。


以上、キム・ジュンス日本初個展についてご紹介しました。本展示は9月3日(土)~9月18日(日)での開催です。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

※外出時には新型コロナウィルスの感染対策を十分に講じ、最新情報は公式HPなどでご確認ください。
※イベントは予告なく変更・中止になる可能性がございます。予めご了承ください。

〈KIM JUNSU 「Sence of Forest」詳細〉

  • 期間/2022年9月3日(土)~9月18日(日)(定休日/月曜)
    開催場所/東京都港区西新橋2-17-1 八雲ビル3階 CURATOR'S CUBE
    開催時間/12:00 -17:00

    TEL:03-6721-5255

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。