香水『シャネル N°5』のボトルストッパーや、パリのヴァンドーム広場の八角形を連想させるケースに、メゾンの偉大なるアイコンのひとつ、ブラックレザーを編み込んだチェーンブレスレット。「シャネル」が初めて手がけたタイムピース“プルミエール”が、2022年秋、鮮やかにカムバック! そんなビッグニュースが届きました。
35年の歳月を経て今、「不朽のエレガンス」を証明する“プルミエール”
スーパーモデルブームを牽引したクラウディア・シファー。今見てもかわいいですよね! タイムレスな、まったく褪せない魅力は、彼女の手首の“プルミエール”にも通じます。
“プルミエール”が誕生した1987年は、まだまだレディスウォッチといえば「時計然」としたメンズウォッチのサイズを小さくしただけのものが多かった時代。それだけに、最初から「女性のため」に創造されたこのタイムピースの登場は衝撃的で、国境を超えて多くの女性たちから熱烈に愛されました。
その後、『J12』で時計界に金字塔を打ち立て、ラグジュアリーウォッチメゾンとしても揺るぎないステイタスを築き上げた「シャネル」。その礎となった“プルミエール”は時代とともにさまざまなバリエーションを展開し、今年、35周年というアニバーサリーイヤーを迎えたのです。
印象はまったく変えずに、細部をよりモダンにアップデート
今回発表された“プルミエール オリジナル エディション”は、「シャネル」のウォッチメイキングの原点であるオリジナルモデルを、限りなく忠実に再現した復刻版です。パッと見ただけでは、何ひとつ変わったところがないように感じます。
しかしそれが「シャネル」の真骨頂! リュウズの位置や形状、
一方、ウォッチのボックスは、
私的な話になってしまいますが、オリジナルモデルの発売からほどなくして母がこの時計を購入しました。今回、この記事を執筆するに当たり借りてきたところ、とても35年前に買ったものとは思えない、いい意味でヴィンテージ感がまったくないことに驚愕! 35年経っても歳をとらない魔法がかけられた時計なんだと改めて感動しました。
復刻された“プルミエール オリジナル エディション”も、35年先、いや、きっともっと未来まで、エレガントでモダンな魅力を放ち続けるに違いありません。
※掲載商品の価格は公開時点のもので、すべて税込みです。
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- TEXT :
- 岡村佳代さん 時計&ジュエリージャーナリスト