“自分らしさ”を語る【トップキャリアのリアル「品格」と「迫力」の仕事服】

自分のスタイルを確立したトップキャリアは、佇まいにも有能さが光ります。それぞれの一貫したこだわりが垣間見られる、四者四様の仕事スタイルを拝見!

自分らしく! 心地よく! シンプルで上質さが伝わるサステイナブルな装い|「OPEN DOOR」プレジデント・根道美奈さん

根道 美奈さん
「OPEN DOOR」プレジデント
大手テレビ局での勤務を経て、「グッチ ジャパン」に入社。その後「コロンビア・ビジネススクール」でMBAを取得。帰国後「グッチ ジャパン」に再就職し、マーケティング&コミュニケーションディレクターに。「ルイ・ヴィトン ジャパン」では、マーケティング&コミュニケーション ヴァイスプレジデントを務めた。2020年1月、ブランディング、PRコミュニケーション、CSR活動の支援を柱にした会社を起業。1児の母。
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ニットスタイルを盛り上げるのは「モラビト」のバッグと「クリスチャン ルブタン」のショートブーツ。

ラグジュアリービジネスで培ったマーケティング&コミュニケーションの経験を、マーケットを拡大して挑戦していきたいという想いから、起業を決意した根道美奈さん。「ルイ・ヴィトン ジャパン」を退社し、かつての同僚と共に2020年に新事業をスタート。新型コロナウイルス感染症が流行するなか、高齢出産という大きなライフステージも迎えた。

「会社はスロースタートになりましたが、この期間に仕事と育児を両立する環境が整えられたことは、とても大きかったと思います。そして働く環境の変化は、仕事服にも影響しています。これまでは所属していたブランドの最新コレクションが私の仕事服でしたが、今はお取引きさせていただく業種も多岐にわたります。モード感やブランドを主張しすぎない、質の高いベーシックなデザインを選ぶようになりました」

今日の仕事服は、「ロロ・ピアーナ」のベビーカシミアニットと、センタープレスが入ったデニムカシミア。ジュエリー使いにもセンスが光る。

「上質素材を用いて丁寧につくられたものは、圧倒的に『品格』が違います。これも長年ラグジュアリーブランドに携わり、私が日々体感してきたことです。カジュアルを代表するニットやデニムといったアイテムでも、仕事相手に十分敬意を表せるはずです」

フィールドを拡大し、改めてモノの価値を未来につなぐサポートができる仕事に、やりがいを感じているという根道さん。周囲にも多方面から助けられ、仕事も軌道に乗り始めた。

「新事業の軸にしているサステナビリティの観点からも、“ロロ・ピアーナ”のように、生産背景に共感したもの、長く愛せるものを積極的に取り入れていきたいと思っています。以前はなかなかつける機会がなかった祖母や母から譲り受けたジュエリーも、シンプルな装いにリッチな『迫力』を演出できるので、今の仕事服には欠かせない存在になりました。将来は、愛娘にこれらを大切に受け継いでもらいます」

根道さんが家族から受け継いだブチェラッティのジュエリーやパテック フィリップの腕時計

家族から受け継いだ「ブチェラッティ」のジュエリーや「パテック フィリップ」の腕時計も、仕事スタイルの相棒に!

※こちらで紹介したアイテムはすべて私物です。各ブランドへの問い合わせはご遠慮ください。

PHOTO :
Michika Mochizuki
HAIR MAKE :
山下恵真(Perle)
EDIT&WRITING :
兼信実加子、喜多容子(Precious)