“自分らしさ”を語る【トップキャリアのリアル「品格」と「迫力」の仕事服】
自分のスタイルを確立したトップキャリアは、佇まいにも有能さが光ります。それぞれの一貫したこだわりが垣間見られる、四者四様の仕事スタイルを拝見!
大人が気負いなく着られるエレガントなパワースーツで、仕事モードにスイッチオン!「aNmoda」マネージャー・古屋美華さん
モデル活動の拠点にしていたN.Y.から2年前に帰国した古屋美華さん。3か月にも及ぶロックダウンを機に、モデルエージェンシーのマネージャーに、シフトチェンジをした。
「マネージャーの仕事服として気を付けているのは、いつどこに駆けつけても失礼のない装いです。デスクワークのときはシンプルなカットソー1枚ということもありますが、羽織るだけで様になるジャケットは、常に携帯するようにしています。選びのポイントは、コンサバすぎず、堅すぎず! もちろん、ファッション業界で働く者の華やかさも忘れません。今日着たパウダーベージュのジャケットは、エレガントとモードが両立したお気に入りの一枚。服選びはブランドよりも、フィーリングを大切にしています」
仕事服のお手本は、N.Y.のストリートで見かけるビジネスパーソン――。
「国際的な舞台で活躍する人々の服装は、意外とシンプルです。カジュアル化の傾向はありますが、オンとオフの服装の境界線は明確! なかでも今の空気を上手に取り入れた、トップキャリアの『品格』と『迫力』のバランスに長けた着こなしは参考になります。そしてなにより、彼女たちの自信をもまとった生き方に憧れます」
海外から招聘したモデルにオーディションの受け方から、歩き方、ときには心身のケアまでサポートする古屋さん。限られた期間で結果を求められるポジションは、重責を伴う。
「プレッシャーはありますが、海外で仕事をしてきた経験は、今の私の仕事に大きな意味をもちます。自分が得た知識を裏方として伝えていくことに、新たな魅力を感じているからです。N.Y.で働くビジネスパーソンのように、まとった瞬間から仕事に集中できる装いを実践してからは、何かが吹っ切れたように、オンとオフ、どちらも大切にできるライフスタイルを送れるようになりました。年齢を重ねても、常に“今”の自分に自信がもてる装いを心掛けていきたいと思います」
ワイドパンツの足元は、その日の予定に合わせて、パンプスよりもフットワークがあり、スニーカーよりもきちんと見えるブーツを選択。
左は、「マージュ」のヒールブーツ。右は、「ラグ&ボーン」のサイドゴアブーツ。
※こちらで紹介したアイテムはすべて私物です。各ブランドへの問い合わせはご遠慮ください。
- PHOTO :
- Michika Mochizuki
- HAIR MAKE :
- 山下恵真(Perle)
- EDIT&WRITING :
- 兼信実加子、喜多容子(Precious)