「親不知」ってなんと読む?「おやふち」ではありませんよ!

明日・9月30日『両親の日』。NPO法人「超」∞大学の松永真樹氏が制定し、一般社団法人・日本記念日協会に認定・登録されている記念日です。日付けは、9月30日を逆から読んで0(お父さんお母さん)39(サンキュー)と読ませる語呂合わせから。「両親への感謝の気持ちを表す日」として、直接「産んでくれてありがとう」と伝えるイベント開催など、さまざまな活動が行われているそう。この日にあやかって、ご両親への感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか?

本日は「親」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「親不知」ってなんと読む?

「親不知」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:地名などもございますが、一般的には、ある特徴のある歯の代名詞として使用される言葉です。

<使用例>「昨日、親不知を抜いたので、まだ顔が腫れていて外出は無理そうよ」

読み仮名5文字です。
読み仮名5文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 親不知(おやしらず)です。

「不知(しらず)」は、漢文的な、字順を逆にする読み方「知ら不(ず)」ですね。
「不知(しらず)」は、漢文的な、字順を逆にする読み方「知ら不(ず)」ですね。

「親不知(おやしらず)」とは元来、生まれてすぐに他人に養われて実の親の顔を知らない孤児のことを表す言葉ですが、現代、一般的には、人間の32本の歯のうちもっとも遅く生える両奥歯「親不知歯(おやしらずば)=第三大臼歯」の代名詞的に使用されています。「親不知歯(おやしらずば)」は20歳から25歳ごろに生えると言われ、昔は両親と死別していることが多かったため、こう呼ばれるようになったとか。高齢化社会となった現代では、意外に感じる語源ですね。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「親族」って「しんぞく」以外になんと読む?

「親族」という日本語の、読み仮名6文字の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「血族の人々の総称。一族。親族」という意味の言葉です。

<使用例>

「先週末は、久しぶりに実家で親族が集まって、楽しかったわ」

6文字の読み仮名…思い浮かびますか?
6文字の読み仮名…思い浮かびますか?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 親族(うからやから)です。

「親族(うから)」と3文字の読み仮名もごさいます。

「うから」の「から」の意味は、「ともがら」「やから」「はらから」などと同じ「から」だという説が有力で、昔は「親族(うから)」「親族(うからやから)」という言葉は「親族(しんぞく)」を意味する言葉として一般的でした。現代でいう「親類」「親戚」などと同じ使い方をされていたようです。現代では耳馴染みのない読み方ですが、大人の教養として、こうした読み方を覚えておいて損はないでしょう。

*** 

本日は、9月30日『両親の日』にちなんで、「親」という字の入った日本語から、 

・親不知(おやしらず)

・親族(うからやから/うから/しんぞく)

の読み方をおさらいいたしました。

この記事の執筆者
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Precious.jp編集部 
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参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト
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小出 真朱