背が低いくせに、なぜかロングスカートが好きです。
高校生のころに買った真っ白なコットンの一着を
未だに夏になると、引っぱり出して着ているほど。
タイトやミニほど女っぽくないから、
パンツ派でも、気恥ずかしくないのかもしれません。
特にフルレングスの場合は、パンツと同じ丈と思えば
コーディネートが想像しやすくなります。
ただボリュームのあるシルエットのときは
より上半身を小さく、コンパクトにまとめて
バランスよく見えるように心がけています。
この日のスカートは腰まではフィットして、
すそに向かってフレアが入ったデザインですが
素材に適度な重量感があるから、
広がりすぎないのも着やすいポイント。
上半身をさらに小さく見せるために
ニットもスカートにINで着て、
首回りにはマフラーを小さく巻いて
視線を上に集める工夫もしてみました。
全身をモノトーンでまとめたのも、
よりスラリと見えるかな? という狙いです。
背の低さをカバーするためには、
ほっそり、すっきり、スラリと見えることも大切。
自ずと黒の引き締め効果に頼ることが多くなります。
でも年齢を重ねるほどに、黒という色の強さが
しんどく感じられるようになってきました。
そんなときに選ぶようにしているのが、
ヘリンボーンや千鳥格子、写真のスカートの
グレンチェックなど、モノトーンの織り柄素材。
遠目には無地感覚で着こなしやすく、
引き締めカラーだけれど、黒ほどキツくありません。
そのうえ黒と合わせたときの表情になって
コーディネートが寂しくならないのです。
ちなみに若いころは、ただ背が低いというだけで
幼く見られがちなのが気になっていました。
花柄などのプリティな持ち味の服よりも
辛口の色柄を好んで着るようになったのも
少しでもきりっと、大人っぽく見られたいという
願望の表れだったのかもしれません。
もはや小柄だからといって、若くもかわいくも
見てもらえない年齢になりましたが(笑)、
相も変わらず、つい買ってしまう素材なのです。
(写真/エディターH&J 文/エディターJ)
- TEXT :
- Precious編集部