長引くマスク生活。頬のゆるみを放置しすぎている人も多いのでは? 外してOKなときでも外したくない―「マスク依存」に陥る人もちらほら。しかし、Xデーは近づいています。そろそろ、「上げ」にかかるときです!
雑誌『Precious』11月号では特集「黒田啓蔵さんの即効『上げ』美容術、公開!」を展開。
頬ゆるみをなんとかするために、レスキューを依頼したのは、超大御所ヘア&メイクアップアーティストの黒田啓蔵さん。早急に黒田流「上げ」メソッドを習得し、ゆるんだ頬をなんとかしましょう。
本記事では、スキンケアとメイクアップによる「黒田流リフトアップの極意」をご紹介します。
スキンケアとメイクアップで、あと5ミリ「上げる」。黒田流リフトアップの極意とは
■1:上がる顔づくりはスキンケアから!潤いでパンパンに満たされた肌は夜まで下がらない
素肌の状態が最高なら、メイクアップは最高に仕上がる! 黒田さんがヘア&メイクアップアーティストでありながらスキンケアにこだわるのは、スキンケアの偉大な力を日々の仕事のなかで実感しているから…。
「みなさんのスキンケア、無意識のルーティンになっていませんか。スキンケアを甘く見てはいけません。むくみ、ゆるみ、たるみを目立たなくしたいなら、まずはスキンケアを見直すことが第一です」。
黒田さんが特に重視しているのは化粧水。
「水の潤いを十分に吸わせた肌のハリってすごいですよ。内側からパンと張って、表面にハリとツヤが出て、一日中ヘタらない。そこにメイクするのだから、仕上がりもキレイだしもちもいい。肌を立ち上げるには、まず化粧水。肌がパンパンになるまで入れることです。僕は化粧水だけでも顔立ちは十分変わると確信しています」
■2:むくむ、ゆるむ、たるむ原因。首の詰まりを流して骨格からスッキリ
黒田さんが化粧水のあとにするのが、意外にも首の詰まりを流すこと。
「たるみやほうれい線に悩んでいる人は、首が詰まっていることがほとんど。PCやスマホが手放せない生活では、凝り固まるのは当然ですよね。だから、首の詰まりを流す。それだけで、首がすっと長くなり、目がぱちっと見開かれます。姿勢から上向きになるから、たるみやほうれい線も浅くなるんです」
スキンケアは肌を整えて終わりではないという黒田さん。
「せっかく肌を触るなら、骨格出しまでやりたいもの。いらないものを耳の下に集めて首から流すと、たまったむくみが引き、埋もれた顔の本当の輪郭が掘り出されます。フェースラインをスッキリさせるところまでがスキンケアというのが僕の考えです」
■3:隠すのではなく目を行かせない。ほうれい線を見せないチークがある
「たるみやほうれい線は、誰にでも必ずあるもので、なくすことはできないですよね。だから、隠すのではなくて目を行かせない、発想を変えることが大事です」。
たるみやほうれい線を目立たせないためには、チークを見直すのが最適解だそう。
「昔は、ほうれい線の溝にコンシーラーやハイライトを埋め込む、なんて方法もあったんですが、令和にそれはナシ。今どき、ほうれい線を目立たなくするには、チークがモノを言います」。
いつものチークをほんの少し変えるだけで、頬の印象が一変すると言う黒田さん。
「チークって色鮮やかな色で、本来それだけで目を引きますよね。だから、いつもより少しだけ下めに大きめに入れて、ほうれい線ではなくチークのほうに視線を集めるのです。それだけで顔の下半分の空白が減り、たるんだ頬が締まって見えますよ」
■4:たるみ取りの秘策⁉いざとなったらヘアでも上げる!女優さんの秘密の「耳上結び」
黒田さんの「上げ」美容の究極といえば、大女優御用達、黒田スペシャルと呼ばれるヘアのすごワザです。
「スキンケアで、メイクアップで、顔をとことん引き上げて、最後はヘアでも引き上げる。誰でも疲れて顔がホントに上がらないときってありますよね。女優さんだってあるんですよ。
そんなときは『耳上結び』です。耳の上で髪を少しだけつまんで結ぶだけ。上から髪を被せれば見えなくなります。何も難しいテクニックではなく、誰にでもできる簡単なものです。顔の下半分が一気に持ち上がりますよ。実は、耳の上って頬のお肉をリフトアップする支点なんですよね」
このテクニックは黒田さんの完全オリジナル。今日も大女優のヘア&メイク現場で、ひそかに大技が繰り出されています。
「耳上結び」をやる前と後の写真。Beforeに比べAfterのほうが、目尻も口角も上がり、小顔になっている印象。
- PHOTO :
- 鈴木 宏(人物)、唐澤光也(RED POINT/静物)
- HAIR MAKE :
- 黒田啓蔵(Iris)
- MODEL :
- 真樹麗子(Precious専属)
- EDIT&WRITING :
- 木更容子、佐藤友貴絵(Precious)