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神山町の場所は?「最寄り駅」と「地図」
文化村通りを通り過ぎ、東急百貨店 渋谷本店前から代々木八幡へと抜けていく通りは、最近では「奥渋(おくしぶ)」という名称で親しまれているおしゃれな人たちに人気のエリア。ここには、落ち着いた雰囲気のあるカフェやレストラン、バーが立ち並んでいます。この通りから高台の方へさらに奥へと進んでいくとあるのが、今回ご紹介する神山町。神山町は高級住宅街・松濤の隣にあり、とても静かなエリアです。限られたエリアなので物件数は少なく、希少価値の高い場所。 ニュージーランド大使館をはじめ、大使館が多く集まる、国際色豊かな場所でもあります。
神山町の「最寄り駅」
東京メトロ千代田線の代々木公園駅から徒歩で約9分の距離にあります。代々木公園駅周辺には、成城石井や肉のハナマサなどスーパーマーケットのほか、『肉の丸萬』でおなじみのマルマンストアも地元では50年来愛されて続けています。
神山町から渋谷駅まではのんびり歩いて15分程度です。渋谷駅はJR山手線・埼京線・湘南新宿ライン、東京メトロ銀座線・半蔵門線・副都心線、京王井の頭線、東急東横線と東急田園都市線が利用できます。
神山町の「場所」
神山町の「歴史」と「由来」
神山町の「歴史」
神山町のあった場所は、江戸時代には紀州徳川家の下屋敷がありました。 明治初期になると旧佐賀藩主であった鍋島家が払い下げを受け、ここで「松濤園」という茶園を始めます。大正期になると、鍋島侯爵家の6000坪の土地が宅地開発され、100〜200坪平均で土地の分譲が始まりました。そして、お屋敷が立ち並ぶようになります。都内でも有数の高級住宅街へと変わっていきます。
神山町の「由来」
『新修渋谷区史』中巻にある明治42年当時の地図によると、現在の渋谷区は、「(南豊島群)渋谷村」と「千駄ヶ谷村」「代々木八幡村」の3村で構成されており、神山町は、南豊島群渋谷村の「大字中渋谷」のいちエリアとして「神山」と呼ばれていました。その後、昭和3年に神山町と同じく「大字中渋谷」にある大山、深山、と合併、昭和7年に渋谷区が設置された際、「町」になりました。
神山町の「魅力」
■1: 緑が多く、大学にも近い
神山町周辺には新宿御苑、代々木公園、明治神宮など、大規模な緑地が存在しています。都心では珍しい貴重な緑が守られているエリアです。代々木公園は神山町からもっとも近く、井の頭通りを越えてすぐの場所にあります。代々木公園には草地広場があり、都会にいながらも大きな青空を見ながらピクニックなどもできる公園です。春になると桜の名所になります。自転車の貸し出しも行っていて、サイクリングコースも。
■2: 都心では珍しい低層住宅地
神山町は都心ではとても珍しい、第一種低層住宅専用地域です。原則として、建築物の高さの最高限度は10m。建築物の敷地面積の最低限度は200平方メートルです。ひとつひとつの土地が広く、高い建物がないエリアになり、全体的にゆったりとした雰囲気があります。
■3: アクセスがとてもよい
山手通りと井の頭通りに接した場所にあり、車で生活するにはとても便利。首都高速中央環状線の富ヶ谷出入口もすぐそばです。また、渋谷駅が近いのも魅力的です。 渋谷駅周辺には、西武百貨店、パルコ、ハンズなどがあり、お買い物には困りません。東急百貨店渋谷本店は営業を2023年1月に終了しますが、そのあとはホテルやレジデンスなどが入る複合施設へと生まれ変わる予定です。
渋谷から近く、アクセスも抜群によい場所にありながらも、都心では珍しくたくさんの緑に囲まれている神山町。高台にあって洗練された雰囲気のある神山町が、都内でも屈指の高級住宅街であり続けるのは納得です。長らく住みたいアドレスとしてその人気を保っています。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- EIKO YANAGIBORI
- WRITING :
- 柳堀栄子