今年発表された新作ウォッチのなかから、プレシャス世代にふさわしい名品をカテゴリーごとに選出する「Precious ウォッチアワード 2022」。5回目となる今年は、これまで以上に秀逸な作品が出揃いました。
今回は「ハイジュエリーウォッチ賞」に輝いた、カルティエ『クッサン ドゥ カルティエ』をご紹介します。
「Precious ウォッチアワード 2022」審査員
今回も、高い審美眼と知識をもつ7名の審査員が吟味を重ね、珠玉の一本を選び抜きました。
【ハイジュエリーウォッチ賞】ゴールドなのにしなやかな弾力性をもつケースで新たなエレガンスを表現した美のイノベーション|カルティエ『クッサン ドゥ カルティエ』
「カルティエ」が2年ぶりに発表したまったく新しいウォッチコレクション『クッサン ドゥ カルティエ』。そのなかでも限定モデルとして登場したこのジュエリーウォッチは、ウォッチ&ジュエリー界に大きな衝撃をもたらしました。「カルティエ」マニュファクチュールの、その名も「イノベーションラボ」が生み出したのは、「ゴールドなのにしなやかで柔らかな感触をもつ」という前代未聞のケース。
ケースを構成するゴールドのリンクは、碁盤のような網目に織り込まれ、そこに力を加えるとケースは変形すると共に、弾力でまた元の形状に戻るのです。
フランス語で「クッション」を意味する「クッサン」。その名のとおり、フォルムも、そして柔らかな感触までクッションのような、大人の遊び心に溢れた大胆なクリエイションを実現させたのは、宝飾職人たちの情熱。シリアルナンバー入り、世界限定20本で製作されたものの、発表とほぼ同時に完売。現在では入手不可能な夢のレアピースに。
感触を楽しめる時計なんて今まであったでしょうか?アヴァンギャルドともいえるほどの冒険作なのに、「カルティエ」らしい上品さを失っていないのはさすが!(本間恵子)
直線と曲線で構成された優雅なフォルムを描くストラップのクラスプ。その細部までダイヤモンドを精緻にセッティング。手首側に来る部分にも隙なくエレガンスが表現されて。
ケースと文字盤にセッティングされたブリリアントカットダイヤモンドの強い輝き!ぷっくりとした立体的なケースを埋め尽くす透明な光彩は、幻想的なまでの美しさで時間の経過をドラマティックに彩る。
ムーブメントを収めるインナーケースはもちろん硬質。時刻調整は背面のプッシュボタンで行う。
「思わず指でプニプニ触りたくなる、しなやかなゴールドのケースには驚きました。最高のクリエイティビティとクラフツマンシップがユニークな方向性で開花したらこうなる、という素敵な典型例ではないでしょうか」(本間恵子)
※掲載した商品は、税込価格です。
※文中の表記は、WG=ホワイトゴールドを表します。
問い合わせ先
- PHOTO :
- 池田 敦(CASK)
- STYLIST :
- 関口真実
- EDIT&WRITING :
- 岡村佳代、安村 徹(Precious)