今年発表された新作ウォッチのなかから、プレシャス世代にふさわしい名品をカテゴリーごとに選出する「Precious ウォッチアワード 2022」。5回目となる今年は、これまで以上に秀逸な作品が出揃いました。

今回は「ハイジュエリーウォッチ賞」に輝いた、カルティエ『クッサン ドゥ カルティエ』をご紹介します。

「Precious ウォッチアワード 2022」審査員

今回も、高い審美眼と知識をもつ7名の審査員が吟味を重ね、珠玉の一本を選び抜きました。

雨宮 塔子さん
フリーキャスター・エッセイスト
(あめみや とうこ)TBSのアナウンサーとして活躍後、1999年に退社し渡仏。フランス語、西洋美術史を学ぶ。2016〜2019年、『NEWS23』(TBS)のキャスターを務めた後、再びフランスへ。スイスの時計フェアの取材歴もあり、時計への造詣は深い。YouTubeチャンネル「À l'aube」ではパリの日々を発信中。
犬走 比佐乃さん
スタイリスト
(いぬばしり ひさの)本誌をはじめ数々の女性誌や、長年担当している鈴木保奈美さんほか、多くの女優のスタイリングも手掛け、「マダム犬走」の愛称で広く支持されている。30年以上第一線を走り続けているキャリアで培われた「名品」に対する高い審美眼には定評があり、時計好きとしても知られる。
関口 優さん
『HODINKEE Japan』編集長
(せきぐち ゆう)時計専門誌の編集長を4年間務め、専門誌売り上げNo.1へと導く。2019年9月、世界的な時計デジタルメディア『HODINKEE Japan』の編集長に就任。2020年12月には『HODINKEE マガジン日本版』を創刊し、デジタルと両輪で日本における時計ジャーナリズムを牽引する。
立野 リカさん
モデル(Precious専属)
(たつの りか)アメリカ・カリフォルニア州出身。2011年、モデルとしての活動をスタート。2015年9月から本誌専属モデルを務める。仕事柄多くの名品ウォッチを手にしてきた経験から、磨かれた審美眼の持ち主に。特に腕時計への関心が高く、本格機械式時計を少しずつコレクションしている。
本間 恵子さん
ウォッチ&ジュエリージャーナリスト
(ほんま けいこ)大学卒業後、宝飾メーカーに入社。ジュエリーデザイナーとして勤務した後、その知識を生かし、宝飾専門誌エディターに転身。その後フリーランスとなり、女性誌や新聞など幅広いメディアで専門性の高い記事を執筆している。アンティークウォッチの愛好家としても知られている。
岡村 佳代さん
ウォッチ&ジュエリージャーナリスト
(おかむら かよ)名品時計のムックを手掛けたことをきっかけに、その魅力に開眼。スイスの時計フェアの取材歴は20年以上と屈指のキャリアを誇り、女性に機械式時計の魅力を啓蒙した第一人者として知られる。マニアックになりすぎないわかりやすい筆致で、幅広い媒体で記事やコラムを執筆している。
守屋 美穂
『Precious』 編集長
(もりや みほ)小学館入社以来28年にわたり、女性誌の編集や新媒体の立ち上げに携わる。読者ターゲットである働く女性のファッションから美容、ライフスタイルまで幅広い分野に精通。ラグジュアリーウォッチにも関心が高く、スイスでかつて開催されていた時計展・バーゼルワールド取材経験も。

【ハイジュエリーウォッチ賞】ゴールドなのにしなやかな弾力性をもつケースで新たなエレガンスを表現した美のイノベーション|カルティエ『クッサン ドゥ カルティエ』

「カルティエ」が2年ぶりに発表したまったく新しいウォッチコレクション『クッサン ドゥ カルティエ』。そのなかでも限定モデルとして登場したこのジュエリーウォッチは、ウォッチ&ジュエリー界に大きな衝撃をもたらしました。「カルティエ」マニュファクチュールの、その名も「イノベーションラボ」が生み出したのは、「ゴールドなのにしなやかで柔らかな感触をもつ」という前代未聞のケース。

ケースを構成するゴールドのリンクは、碁盤のような網目に織り込まれ、そこに力を加えるとケースは変形すると共に、弾力でまた元の形状に戻るのです。

カルティエのウォッチ『クッサン ドゥ カルティエ』
『クッサン ドゥ カルティエ』¥10,032,000/参考商品 ●ケース:WG×ダイヤモンド ●ケースサイズ:縦39.3×横32mm ●ストラップ:カーフ ●クオーツ(カルティエ)

フランス語で「クッション」を意味する「クッサン」。その名のとおり、フォルムも、そして柔らかな感触までクッションのような、大人の遊び心に溢れた大胆なクリエイションを実現させたのは、宝飾職人たちの情熱。シリアルナンバー入り、世界限定20本で製作されたものの、発表とほぼ同時に完売。現在では入手不可能な夢のレアピースに。

感触を楽しめる時計なんて今まであったでしょうか?アヴァンギャルドともいえるほどの冒険作なのに、「カルティエ」らしい上品さを失っていないのはさすが!(本間恵子)

カルティエのウォッチ『クッサン ドゥ カルティエ』
 

直線と曲線で構成された優雅なフォルムを描くストラップのクラスプ。その細部までダイヤモンドを精緻にセッティング。手首側に来る部分にも隙なくエレガンスが表現されて。

カルティエのウォッチ『クッサン ドゥ カルティエ』
 

ケースと文字盤にセッティングされたブリリアントカットダイヤモンドの強い輝き!ぷっくりとした立体的なケースを埋め尽くす透明な光彩は、幻想的なまでの美しさで時間の経過をドラマティックに彩る。

カルティエのウォッチ『クッサン ドゥ カルティエ』
 

ムーブメントを収めるインナーケースはもちろん硬質。時刻調整は背面のプッシュボタンで行う。


「思わず指でプニプニ触りたくなる、しなやかなゴールドのケースには驚きました。最高のクリエイティビティとクラフツマンシップがユニークな方向性で開花したらこうなる、という素敵な典型例ではないでしょうか」(本間恵子)

 

※掲載した商品は、税込価格です。
※文中の表記は、WG=ホワイトゴールドを表します。

問い合わせ先

カルティエ カスタマー サービスセンター

TEL:0120-301-757

PHOTO :
池田 敦(CASK) 
STYLIST :
関口真実
EDIT&WRITING :
岡村佳代、安村 徹(Precious)