2022年に発表された新作時計のなかから、時計を愛する賢者5人が選び抜いた確かな価値のある一本を、カテゴリーごとに選出する「MEN'S Precious ウォッチアワード 2022」。第5回を迎えた今回も、ラグジュアリーな時を刻む名作時計が一堂に集結!2022年で最も輝きを放った8部門の時計を発表します。
そのなかから今回は、「MEN’S Precious トゥールビヨンウォッチ賞」に輝いた、フランク ミュラーの『グランド セントラル トノウ カーベックス』をご紹介します。
「MEN'S Precious ウォッチアワード 2022」審査員
各界のプロフェッショナルがそれぞれの審美眼で厳正に審査!
【MEN’S Precious トゥールビヨンウォッチ賞】新型トノウ カーベックスケースの中央に鎮座する、複雑機構に注目|フランク ミュラー『グランド セントラル トノウ カーベックス』
立体的なケースに合わせたダイヤル造形やギョウシェ彫り、艶やかに塗られたビザン数字のインデックスなど、ブランドのセンスと技術が詰め込まれたトゥールビヨンウォッチに。2006年から始まる一貫生産体制の賜物だ。
「まだ見ぬ豪華な世界に自分を連れて行ってくれそうな、そんな夢のある時計
」Daisuke
「ひと頃のファッショニスタたちが愛好するイメージに、僕自身が少し引っ張られていた部分もありましたが、やはり天才時計師ここにあり。まんまとやられたな、という印象です」とは平山氏。中央に配置したトゥールビヨンの堂々たる佇まいや、ビザン数字の個性。それを際立たせるギョウシェ彫りのダイヤルなどに、「説得力を感じた」と言う。
「中央に配置するには、かなりの技術力を要します。が、“フランク ミュラー”は、時計界で初めてトノウ型ケースに収め、いとも軽々とやってのけたように見えます。まるで、トゥールビヨンに最高の舞台を用意したかのよう」と、芸術論も得意とする並木氏らしい見地から分析。
存在感に関してDaisuke氏は、スタイルとの調和にも触れる。
「クラシカルなスーツには華やぎを与えてくれそうですし、船上でのパーティシーンなどもイメージできます。まだ見ぬ世界ですが、この時計は、自分をそうした想像の世界に連れて行ってくれる気がします」と、夢を広げる存在にもなりうると見た。
いわゆる複雑時計だが、ロマンを与えてくれるという点でも、魅力を感じさせる一本だった模様だ。
新型の「カーベックス CXケース」は、風防からストラップにかけて流麗なシルエットを実現。
マイクロローターで巻き上げる自動巻きキャリバーを採用。約3日半ものロングパワーリザーブをもたらすのは、さすがの技術力である。
※掲載した商品は、税込価格です。
※文中の表記は、RG=ローズゴールド、SS=ステンレススティールを表します。
問い合わせ先
- PHOTO :
- 池田 敦(CASK)
- STYLIST :
- 関口真実
- COOPERATION :
- BACKGROUNDS FACTORY
- WRITING :
- 高村将司
- EDIT&WRITING :
- 安部 毅、安村 徹(Precious)