【目次】


おみくじの「待ち人」って誰?

おみくじの「待ち人」は、恋愛だけを指す言葉ではありません。人・出来事・情報・チャンスを含む“転機の象徴”です。また、「来ず」は“永遠に来ない”という意味ではありません。がっかりする前に、正しい読み方を知っておきましょう。

■おみくじの項目の読み方

一般的な「おみくじ」でいちばん大切なのは、神さまからのメッセージである漢詩や和歌。これらは「おみくじ」のいちばん目立つところに書かれています。その隣が「総合的な運勢」。漢詩や和歌の解説が書かれています。

そして「吉凶」などの「運勢」の横には項目別の運勢が。「待ち人」や「恋愛」「転居」など、ついつい自分が関心のある「項目」を目で探してしまうものですが、それは正解。実は「おみくじ」の「項目」はすべてを読む必要はないそうです。

■「おみくじ」を引く前に自分が「何を尋ねたいのか」をはっきりさせる!

「おみくじ」を引いたら、すべての「項目」にざっと目を通して、「なんかぼんやりした答えだなぁ」と思ったことはありませんか? それは、おみくじを引く前に“自分が何を知りたいのか”を定めていないからかもしれません。

まず参拝を済ませ、心の中で質問をひとつ定めてからおみくじを引く。これが、本来の向き合い方です。その上で、

・恋愛の行方を知りたい →「恋愛」「縁談」

・仕事の転機を知りたい →「待ち人」「仕事」

を見てみてください。とはいえ、自分の願い以外の項目で目に飛び込んでくる言葉があったら、それは今のあなたに必要なメッセージです。

■「待ち人」って誰のこと?

おみくじの「待ち人」とは、あなたが「帰りを待ちわびる大切な人」のこと。「おみくじ」が定着した江戸時代は、手紙すらすぐには届かない時代です。当時の人々にとって、大切な人の帰りはどれ程待ち遠しいものだったか、想像に難くありません。 そのため、おみくじに「待ち人」の項目が生まれたと考えられます。

現代の「待ち人」は、運命の相手など、恋愛に限定した話ではなく、今まで会ったことのない人も含めて、最新の情報や良い知らせをもってきてくれる人など、あなたの人生によい影響を与えるキーパーソンや出来事、ものを指します

たとえば「昇進できますように!」と祈りつつ「おみくじ」を引いた場合なら、「待ち人」は「昇進」であると考えることもできます。一方、結婚を切望する人にとっては、「待ち人」は結婚相手のことでしょう。あるいは、そのきっかけとなるイベントかも。つまり「待ち人」は、「おみくじ」を引く人の状況にによって、異なる意味をもつ言葉なのです。

【現代的な「待ち人」の解釈】

・人(恋人・結婚相手・上司・協力者)

・出会いのきっかけ

・チャンスや情報

・よい知らせそのもの

■「待ち人」「来ず」ってどういう「意味」?

「来ず」と「来たらず」。どちらも「来ない」という意味です。がっかりしてしまうかもしれませんが、これは「おみくじ」を引いた時点でのあなたへのメッセージです。「待ち人」はすぐには現れないけれど、あなた次第で未来は変わるのです。

また、「待ち人来ず 便りあり」「待ち人来ず 音信(おとずれ)あり」などと書かれている場合は、「待ち人」はすぐに現れないけれど、手紙や電話などを含めた「連絡」や、それらに関する「風の噂」などがあることを表しています。

■「来ず」の場合、どうしたらいい?

「待ち人来たらず」と書いてあったとしても、深刻に受け止める必要はありません。「今の私には、すぐには現れないんだな」程度の気持ちで受け止めて。「おみくじ」に書かれた漢詩や和歌を熟読して神さまからのメッセージを感じとり、現状を好転させていくためにどうすればよいのか、考えるきっかけにしてはいかがでしょうか。「しばらくの間、自分自身を高めることに専念しよう」と考えてもいいかもしれません。

【「来ず」と出たときの心得】

「来ず」と書かれていたら、無理に追いかけるよりも、以下のような受け止め方がおすすめです。

・今は自分を整える時期

・視野を広げるタイミング

・焦らず準備をするサイン

漢詩や和歌を読み返し、今の自分に足りないものは何かを考えてみましょう。


【「恋愛」や「結婚」に関する項目の読み方は?】

■「恋愛」と「縁談」はどう違う?

前述の通り、「待ち人」は恋愛に限定した項目ではありません。「恋愛」や「結婚」について知りたい人は「恋愛」「縁談」の項目をそれぞれチェックしましょう。

「縁談」とは、「結婚相手」や「結婚に発展する出会い」を示唆した項目です。「まだ結婚は当分先」と考えているのであれば、チェックすべきは「恋愛」ですね。繰り返しますが、「おみくじ」を引く際に大切なのは、引く前に何を祈り、尋ねたいかを決め、漢詩や和歌に託されたメッセージを読み解くこと。「項目」はピンポイントで確認する程度でよいのです。

【「恋愛」と「縁談」の項目の違い】

■恋愛

・気持ちの動き

・今の関係性

・心のあり方

■縁談

・結婚につながる話

・将来を見据えたご縁

・現実的な進展

「結婚はまだ先」と感じているならチェックすべきは「恋愛」。「具体的に結婚を考えている」なら「縁談」の項目がヒントになります。漢詩や和歌を読み返し、今の自分に足りないものは何かを考えてみましょう。

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おみくじの「待ち人」は、誰かひとりを指す言葉ではありません。それは、自分の人生を前に進める“きっかけ”の象徴なのです。もし、「来ず」と出ても、落ち込む必要はありません。それは「今は準備の時間ですよ」という、やさしい合図としてとらえてみてくだあい。

おみくじは、未来を決めるものではなく、今の自分を見つめ直すための言葉です。焦らず、比べず、自分のペースで“待ち人”を迎える準備をしていきましょう。

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
参考資料:『日本国語大辞典』(小学館) /『デジタル大辞泉』(小学館)/『神さまの声をきく おみくじのヒミツ』(河出書房新社) :