「暮古月」ってなんと読む?「ぼこつき」ではありませんよ!
明日はもう、大晦日ですね。この1年はみなさまにとってどんな年だったでしょうか? 充実した1年だった方、心残りがある方、いろいろだと思いますが…。本日は「1年の終わりの時期」を意味する「暮」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「暮古月」ってなんと読む?
「暮古月」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「陰暦12月の異称」です。
<使用例>
「暮古月もあと1日、新たな年に向けて、気持ちを切り替えましょう」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 暮古月(くれこづき)です。
「12月」の異称と言えば「師走(しわす)」がポピュラーですが、1年の締めくくりの月なので、日本語の妙を感じるような異名・和風月名(わふうげつめい)が、特に多いようです。「暮古月(くれこづき)」は、「12月」を「古い月」とすることで、新年への期待を忍ばせているようなイメージですね。また、12月31日のお寺の鐘を「除夜の鐘」と言うのと同じニュアンスで、12月の異称に「除月(じょげつ)」もごさいます。これは「古い年を除く月」という意味です。
…というところで、2問目にまいりましょう。
【問題2】「暮新月」ってなんと読む?
「暮新月」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「陰暦正月の異称」で、俳句の「新年」を表す季語にもなっています。
<使用例>
「暮新月は、リビングで家族そろって迎えましょうよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 暮新月(くれしづき)です。
「暮新月(くれしづき)」には、「年末」を意味する「暮」の字が入っていますので、「日付が新年に変わったばかり」のころを表現する日本語です。「お正月」は、特にこだわりのない方でも「和文化」を意識したくなるものではないでしょうか?まさに新年を迎える時、の表現として、この和風月名を使うと風流ですね。
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本日は、大晦日から新年への時間にかかわる日本語から、
・暮古月(くれこづき)
・暮新月(くれしづき)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/『俳句季語よみかた辞典』(日外アソシエーツ株式会社)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱