シンガポール出身の写真家レスリー・キーさんによる写真展「Singapura」が、2018年2月13日(火)まで、世界的ファッションブランド「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」青山本店にて開催。レスリー・キーさんがこれまでにもヨウジヤマモトを撮影してきたなかでも、今回は母国シンガポールでの撮影ということで、思い入れの強いものになったそうです。
シンガポールの文化的多様性を切り取る
今回の撮影は、シンガポールの各地で行われました。モデルは、日本国内で活躍する人のほか、現地のシンガポール人モデルも参加。2018年春夏コレクションのフォトブックではカラーですが、この会場ではモノクロにプリントして展示しています。
なかでも印象的なのが、シンガポールの新たなアイコンとなったマリーナ・ベイ・サンズの屋上にあるまるでプールが空に浮かんでいるかのように見える「インフィニティプール」でのショット。手をつなぎ、シンガポールの国旗にも描かれた星を作り出しています。
民族・言語・宗教・西洋と東洋の文化の融合とさまざまな差異を受け入れながら創り上げられたシンガポール。本写真展の開催を記念し、レスリー・キーさんのフォトワークをモチーフにアートディレクター井上嗣也さんによりデザインされたグラフィック・アートワークで彩られた「Singapura」オリジナルのグッズも発売されています。
この会場限定で販売中のトートバッグには、シンガポールの小・中学校で毎朝読み上げられる「人種や宗教、言語が違っても民主的な社会を築く」という宣誓文の一部をデザイン。
写真開催に先立ち、行われたプレス内覧会には、昨年シンガポール観光大使に就任した俳優の斎藤工さんも初の長編作品が公開されたばかりで多忙な合間を縫って、来場。長年の友人であるレスリーさんの故郷とのコラボレーションのお披露目に華を添えていました。
レスリーさんは終始この試みのお披露目に興奮した様子で「2011年から年4回、ヨウジさんのコレクションの写真を、バックステージなどで1枚1枚、撮り続けてきました。私の写真家としての人生を変えてくれたヨウジヤマモトのコレクションは、死ぬまで撮り続けたいと思っています。そして、私の故郷であるシンガポールについて、第二の故郷である日本にもっと伝えていきたいです」と語っていました。
問い合わせ先
- レスリー・キー写真展「Singapura」
- 日程/~2018年2月13日(火)
時間/11:00~20:00 ※ヨウジヤマモト青山本店の営業時間に準じます
入場料/無料
TEL:03-3409-6006
住所/東京都港区南青山5-3-6 ヨウジヤマモト青山本店 B1F
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 北本祐子
- EDIT :
- 安念美和子