スタイリストという仕事は実に多くの物を目にする機会に恵まれている。名品と呼ばれる物や、市場に出回らない物や、一流ブランドが厳重に保管している貴重なコレクションなど実にさまざまな物に触れることが多い。実際にこの目で見て触れてきた経験から、コレクションしたい物や、なかなか手に入らないレアな物、ディティールに拘った物を、日本国内にとどまらず、時間を見つけては世界中飛び回ったりして探している。
ディティールに拘るとはどういうことなのか? その物のエッジや透明感、光りを受けた時の表情、考えられた物、その物の発する強さなのだ。それらはきっと本質があって生まれたもの、決してまやかしではない物質が本来持つオーラである。
面白い事に、ここまでの経験があると写真写りの良し悪しが瞬時に解るようになる。良い物の見分け方としては、何も無い空間にその物があったとする。その物に対して光りを当てると、どの角度、明暗部分とそれぞれ違う表情をみせるのだ。
今回紹介するラルフ ローレン ホームの置き時計が、まさにそれに当てはまるわけだ。
インスタ映えするインテリア
どの角度から見ても美しい「ラルフ ローレン ホーム」の置き時計
購入の決め手になったのが、鍛造金属の塊な重量感と、全体的に鋭く切れるようなエッジ部分。ガラスのカッティングもシャープなデザインは、文字盤の程良くクラッシックモダンな印象によって、書斎やインテリアの名傍役になる。
残念ながら、日本での購入は不可となっており本国のみでの取り扱いだ。どうしても入手したい場合、輸入代行に依頼するか、海外で直接入手する方法しかない。もしくは旅の購入リストに加えるのをお勧めする。
- TEXT :
- 石川英治 スタイリスト