八角形のべゼルに配された8個のビス、そして「グランドタペストリー」柄のギョウシェ彫りが施されたダイヤル ──ひと目でそれとわかるアイコニックなデザインで、世界中の時計ファンのみならず、ファッショニスタからも熱烈な支持を集め続けている“ロイヤル オーク”。2023年はうれしいことに、ケース径アンダー40mmの「女性のための」サイズ、意匠のモデルがとっても豊富です!
新色文字盤&バゲットカットダイヤモンドで、最強の知的ラグジュアリー!
今回ご紹介するのは、ホワイトゴールドにバゲットカットダイヤモンドをセッティングした、ジュエリーウォッチの輝きも放つ3つのモデル。ケース径34mmと37mmのシンプルな“ロイヤル オーク オートマティック”と、38mmの“ロイヤル オーク クロノグラフ"です!
34mmの“ロイヤル オーク オートマティック”では初めて取り入れられたベゼルのバゲットカットダイヤモンド。透明感あるその強い輝きは、多面的なケース&ブレスレットがもたらす光の反射と響き合い、圧倒的なオーラを漂わせます。
着目したいのは、新色ダイヤルのブルーの美しさ! これまでの数々のブルーダイヤルを展開してきた“ロイヤル オーク”。ブルーは「オーデマ ピゲ」というマニュファクチュールが得意とするダイヤルカラーのひとつですが、今回の新色はダイヤル中心から外側に向かう色のグラデーションによって、より表情豊かに。これは、ダイヤルを回転させながらカラーワニス(透明塗料)を吹き付けることで得られるスモーク効果によるもので、グランドタペストリー柄のギョウシェ模様に、新たなニュアンスを授けました。
いずれも30mm代のケース径のため、“ロイヤル オーク”本来の「強さ」にしなやかなフェミニティが加味され、意志をもって生きる現代女性たちにふさわしいタイムピースに仕上がっています。
女性に光を当てた30mm台ケース、繊細なサイズ違いのバリエーション
今回の新作3モデル、バゲットカットダイヤモンドに目を奪われると思いますが、実際に目にすると、サテンブラッシュとポリッシュ面取りを組み合わせたケース&ブレスレットの輝きにも驚かされるはず。ダイヤモンドのファセットのように光を取り込み、時計全体から発光するかのよう! それでいながらノーブルな気品も湛え、決してギラつかないという稀有なバランスによって、非凡なラグジュアリー感を演出します。
■1:ディテールの美が際立つ、34mmの小型ケース
■2:世界的に人気を博す37mmは程よい存在感が魅力!
■3:よりアクティブなイメージのクロノグラフは、ラグスポ時計の真骨頂!
“ロイヤル オーク オートマティック”の37mmというのは、これまで男性にも大人気でしたが、「オーデマ ピゲ」はこれから、女性ユーザーを中心に販売するという方針を発表しました。コレクション全体的に、あまりにも入手困難な状況が続き、女性ユーザーの手にはより届きにくかったためでしょうか?
ラグジュアリーウォッチ界でも非常に珍しい、というか前代未聞と言っていいこの方針は、男性は気の毒ではありますが、私たち女性にとってはうれしいニュース! ともすれば時代と逆行しているというそしりを受けかねないこの大英断を、思い切って実行できる「オーデマ ピゲ」ってやっぱりすごいと、敬愛の念を新たにしました。
次回は同じく“ロイヤル オーク オートマティック”の37mm、2023年の新作のなかでも傑出した、話題騒然の注目作をお届けします!
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
問い合わせ先
関連記事
- 【オーデマ ピゲ】ラグスポ時計のトップスター“ロイヤル オーク”特別モデルが、日本先行発売決定!
- 「ウブロ」伝説のモデルが華麗に復活! 高級時計の概念を変えた名品が体現する“唯一無二”
- 「ゼニス」に新たなラグスポウォッチが誕生!フェミニンな綺麗色ダイヤルで春めいて
- TEXT :
- 岡村佳代さん 時計&ジュエリージャーナリスト