一昨年末、新たに10種類のストーンが加わり、全29種類となった誕生石。それぞれが美しい輝きを携えた貴石ばかりです。
そもそも貴石は自然が生み出した神秘の存在。かつてのヨーロッパの王侯貴族たちは、そのパワーにあやかろうとさまざまな宝飾品に取り入れていました。そんな誕生石にスポットを当て、おすすめのジュエリーをお届けします。
本記事では、4月の誕生石ジュエリーのダイヤモンドを「ハリー・ウィンストン」「グラフ」「ショーメ」「ルイ・ヴィトン」からセレクトしました。
“貴石の王様”「ダイヤモンド」が私たちを虜にし続ける理由
古の時代より人々を魅力し続けてきたダイヤモンドの煌めき。その原石は、さかのぼること数十億年もの太古の火山活動で地表に持ち上げられた岩石の中から採掘されます。古代ギリシャ語で“不屈のもの”や“硬いもの”を表す「adamas」が語源であるように、地球上で最も硬い鉱物とされ、不変の輝きを有することが最大の特徴です。
数ある貴石の頂点に君臨するダイヤモンドの魅力を増幅させるカッティングへの挑戦は、すでに紀元前から始まっていたといわれています。古代インドではカボションカットがメインだったようですが、中世になり、研磨の技術が飛躍的に向上。テーブルカットやローズカットなどのバリエーションが続々と生まれていきます。
20世紀になり、現代でもっともなじみ深いプロポーションのラウンドブリリアントカットが誕生。現在でも、さらなる高みの輝きを求めて新たなカッティングが開発されるなど、私たちを惹きつけてやまないダイヤモンドの進化は続いているのです。
■１：ハリー・ウィンストン｜創始者の想いが込められたアイコニックなペンダント
ニューヨーク・マンハッタン5番街にある「ハリー・ウィンストン」サロン。こちらの鉄製のゲートには、創業時から唐草模様、飾り壺とともに、特徴的なゴールドのロゼットのアクセントが施され、ゲストたちを出迎えます。
これは、類稀なるダイヤモンドのジュエリーコレクションへと続く扉の装飾の意味だけではなく、創業者であり“キング・オブ・ダイヤモンド”と称えられたハリー・ウィンストンの何事にも前向きな姿勢と思いを表したもの。このロゼットをモチーフにしたコレクションが「ウィンストン・ゲート」です。
彫刻された10枚の花びらのセンターにはラウンド・ダイヤモンド、さらに花を取り囲むパヴェ・ダイヤモンドで構成されています。ひとつひとつ、手作業で選び抜かれたダイヤモンドと90年以上に及ぶメゾンのクラフツマンシップが、このエレガントなペンダントに注ぎ込まれています。
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■２：グラフ｜イングリッシュガーデンで咲き誇る花をダイヤモンドで表現
1960年にロンドンでローレンス・グラフが創業して以来、このブランドから生み出されるピュアでエクスクルーシブな世界観に、多くのセレブリティたちをはじめ虜になる人は数知れず。“21世紀のキング オブ ダイヤモンド”とも呼ばれるほどの存在へと駆け上がりました。
今回ピックアップした「ザ グラフ ワイルドフラワー」は、自然のなかで自由に咲く花々がモチーフです。花びらの一枚一枚に、選び抜かれた極上のダイヤモンドを熟練の職人が手作業でセッティング。立体的でボリューミーなデザインは、イングリッシュガーデンで咲き誇る花そのもの。胸元で特別なオーラを放ちながら、生命力に満ち溢れた姿を披露します。
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■３：ショーメ｜メゾンゆかりのモチーフをダイヤモンドに託した独自の煌めき
ヘキサゴナルカット、88面のファセット、スターパビリオンを組み合わせた「アンペラトリスカット」は、ショーメ独自の新しいダイヤモンドのカッティング。蜜をたたえたハニカムに差し込む光が反射しているように仕上げられ、特別な煌めきを放ちます。
親密な関係を築いていたナポレオン皇帝の紋章にミツバチのモチーフが使われていたことから、ミツバチやハニカムといったモチーフはメゾンの歴史に欠かせない存在となっています。そんなアイコニックなモチーフを、都会的、かつシャープに再解釈したコレクションが「ビー マイ ラブ」です。
ペンダントのトップをサイドから見ると、ダイヤモンドを囲むゴールドもまたハニカム。みずみずしく、洗練された輝きが、胸元を可憐に彩ります。
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■４：ルイ・ヴィトン｜ダイヤモンドで仕立てた究極の「モノグラム・フラワー」
昨年夏の発表と同時に、ルイ・ヴィトンのサヴォアフェール（匠の技）の実力を強く印象づけた「LV モノグラムスターカットダイヤモンド」。ダイヤモンドに尖ったキューレットをもつ53面のファセットを施した独特のフォルムは、ラグジュアリーかつ大胆で、精緻。ひと目見ただけで永遠のモチーフ「モノグラム・フラワー」だと伝わるカッティングです。
パヴェダイヤモンドで描き出すのではなく、ダイヤモンドそのものでアイコンモチーフをかたどってしまうという究極の贅沢、そして独自の美学は、まさに創業以来、数々の革新的な挑戦を重ね続けているルイ・ヴィトンの姿そのもの。ダイヤモンドの新たな魅力を開花させました。
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以上、4月の誕生石「ダイヤモンド」を使ったジュエリーをご紹介しました。
ダイヤモンドは、いつの時代でも憧れの存在であり、共に過ごすだけでもパワーを授けてくれます。４月生まれの女性ならなおさら。未来へ向かってひた走る自分自身への「硬い誓い」として、毎日のパートナーに迎え入れてはいかがでしょう？
※文中のWG=ホワイトゴールド、PG=ピンクゴールド、PT=プラチナを表しています。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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