取り入れるのは難しい、と感じるカラースーツも、乳白色であるパステルトーンなら意外とチャレンジしやすいです。その柔らかな色味が、まとう人にフレッシュさだけでなく優雅さまで与えてくれます。「カラースーツ×白小物」の着こなし術を、早速チェック。

■1:キーラ・セジウィックは…生き生きとしたパステルイエローに白を合わせソフトな印象へ

繊細なチェーンの一粒ストーンネックレスを加え、素肌を美しく飾ると気品が高まります。
繊細なチェーンの一粒ストーンネックレスを加え、素肌を美しく飾ると気品が高まります。

2023年3月30日、トーク番組『ザ・ビュー』出演後にキャッチされた、俳優のキーラ・セジウィック。表情に明るさが灯るような、生き生きとしたチアフルイエローのスーツを活用していました。ジャケットとパンツのワンツーだけでなく、トップスもセットになったスーツはテクニック要らずで洒落た印象を醸すことができます。トップスのネック部分が直線的になっており、クラシカルなムードを演出することにも成功。足元には素足が覗く華奢ストラップのサンダルを迎え、少しの抜け感を授けるとこなれたバランスに着地。白だからこそパステルイエローのフレッシュさが高まります。バッグはくすみトーンのオレンジ、パープル、カーキのマルチカラーデザインをセレクトし、柔和な配色を引き締めプレイフルに仕上げました。

■2:ケルシー・メリットは…相思相愛なブルー×白でクリーンさをまとう

きりっとしたスーツスタイルは、柔和な配色と緩やかに巻いたダウンヘアで親しみやすく。
きりっとしたスーツスタイルは、柔和な配色と緩やかに巻いたダウンヘアで親しみやすく。

NYファッションウィーク開催中に、ショー会場の外でスナップされたフィリピン出身のモデル、ケルシー・メリット。彼女は透明感の引き上がるパステルブルーのスーツを取り入れていました。ワンツーで絵になるスーツは、ウエストがくびれた構築的なジャケットとセンタープレス入りのフレアパンツで、しなやかさが叶うディテールです。清々しいカラーと美しいシルエットを引き立てるべく、インナーやジュエリーは身につけず潔くまとめると、かえって洗練されたムードが際立ちます。そこに白のミニハンドバッグと華奢ストラップサンダルをプラス。ブルーと白の王道爽やか配色は、ポインテッドトゥのサンダルでシャープさを添えるとスタイリッシュさを両立できます。

■3:ラーニア王妃は…幸福感のあるピンクを小さな白で受け止めキレの良さを加える

デザインの異なる繊細チェーンネックレスをレイヤードし、顔周りの華やぎを後押し。
デザインの異なる繊細チェーンネックレスをレイヤードし、顔周りの華やぎを後押し。

報道、情報番組『グッド・モーニング・アメリカ』に出演した、ヨルダンのラーニア王妃。幸福感に包まれる、淡いピンクのスーツを活用していました。表情まで高揚しているように見せてくれる愛らしいピンクは、パステルトーンで柔らかく。アシンメトリー裾のジャケットやテーパードシルエットのパンツだからこそ、ひねりが効いてモダンさを両得できます。足元には、スーツと色を合わせたピンクのポインテッドトゥパンプスをオン。トリムやヒール部分がシルバーになっており、ピンクの甘さを中和することに成功しています。仕上げに真っ白なハンドバッグを携え、キレの良さを足してフィニッシュ。


きちんと感のあるスーツスタイルでも冒険できる「パステルカラースーツ×白小物」の実例を3選ご紹介しました。ちょっとしたパーティーシーンでも役立つので、ワードローブにひとつ加えてみてはいかがでしょうか。

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PHOTO :
Getty Images
EDIT&WRITING :
阿部芙美香