心豊かなフレグランスライフのために知っておきたい【キーワードで読み解く香りの世界】
いつの時代も人々の身近にあり続ける香り。その理由は、まとう人の内面に響き、記憶や情緒に働きかける本質的な魅力にあります。旬のキーワードで奥深い世界を解説しましょう。
Keyword・・・調香師という才能の個性
1:セント オブ ヨーク『DARLING』|調香師:Yoko Yamafuji|繊細で複雑に変化する香調に癒やされるボタニカルフレグランス
ローズと15種類もの精油で繊細なハーモニーを実現。その日の気分や体調によって表情を変え、語りかけるように寄り添う。
2:キリアン『キャント ストップ ラビングユー』|調香師:Alberto Morillas|日常に特別感が欲しいとき…優しさと情熱が調和したセンシュアルな香りを
キリアンが描くエモーショナルな香りの世界は、豊かさと意外性に満ちて。オレンジブロッサムにハニーやバニラ、オークモスが調和し、格別な個性を表現。
3:フエギア 1833『ラ ルナ』|調香師:Julian Bedel|リラックスした色香が漂う深みのある香りで存在自体がエレガントな人に
若い琥珀「コパル」が奏でるグリーンノートに、樹木の香りが加わり温かみと深みを増してゆく。優しくも神秘的な香調が、まとう人が立ち去ったあともエレガンスの余韻を心に残す。
4:エルメス『シテールの庭』|調香師:Christine Nagel|明るい陽光に満ちた景色をいきいきと描いた香りは、まとった瞬間、心弾む
シテール島に旅した記憶を再現。草原やオリーブの木、ピスタチオが、豊かな自然が広がる庭園を想起させる。どこか懐かしい安らぎのある香りは、自分らしく時間を楽しむ旅の気分にマッチ。
調香師は、数千種類にも及ぶ香料のすべてを知り尽くし、記憶し、豊かな感性と芸術性で処方を組み立てる香りのクリエイターです。独創的なコンセプトや唯一無二の世界観は、香りと個性を重ね合わせたい大人の女性にとって、新しいフレグランス選びの指針にもなるものです。
新作を心待ちにされるエルメスの「庭」シリーズや、調香師や創業者の名を冠したメゾンフレグランスは、そうしたムーブメントの好例といえるでしょう。多くの香りを扱うブルーベル・ジャパンのパルファム ソムリエールの吉田早矢香さんは、
「香水を芸術としてとらえていたり、伝統的な製造方法や稀少な天然香料にこだわったり、流行に左右されないタイムレスな存在感が魅力です。また、大量生産ではなく、限定した流通で展開するブランドが多いので、人と違った香りのおしゃれを楽しめます」と解説。
調香師との「感性の相性」で新名香を探す…それもまた、香りの経験を豊かに重ねた大人の女性らしいスタイルです。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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問い合わせ先
- YORK.
- ブルーベル・ジャパン 香水・化粧品事業本部 TEL:0120-005-130
- フエギア 1833 ロッポンギ TEL:03-3402-1833
- エルメスジャポン TEL:03-3569-3300
- PHOTO :
- 小池紀行(CASK/静物)
- EDIT&WRITING :
- 岡本治子、五十嵐享子(Precious)
- 撮影協力 :
- 日本フレグランス協会、ブルーベル・ジャパン、NOSE SHOP
- 参考文献 :
- 『「香り」の科学』平山令明著(講談社)、 『ボケたくなければバラの香りをかぎなさい~脳を刺激する生活習慣のススメ』天野惠市著(ワニブックス)